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「ゴーストライダー」リブート版ドラマ、マーベル恐怖シリーズの先駆けに ─ ただしホラーにあらず、テレビ部門の新戦略とは

マーベル・テレビジョンと米Huluは、“復讐の精霊”こと人気のアンチヒーロー、ゴーストライダーの単独ドラマ「マーベル ゴーストライダー(原題:Marvel’s Ghost Rider)」を2020年に米国配信予定。この作品は、マーベルのテレビ部門が仕掛ける“怖いヒーロードラマ”の先駆けになるという。

骸骨の頭部を持ち、地獄の業火(ヘルファイア)を身にまとうゴーストライダーは、ニコラス・ケイジ主演で映画化されたのち、「エージェント・オブ・シールド」シーズン4(2016-2017)でドラマ作品初登場。コミックの“4代目”ロビー・レイエスを演じたのは、『ターミネーター:ニュー・フェイト』(2019年11月8日公開)に抜擢されたガブリエル・ルナだ。

単独ドラマ「マーベル ゴーストライダー」は、主演俳優としてガブリエルが続投するが、人物の設定は一新するリブート作。テキサスとメキシコの国境に住むロビーが、ゴーストライダーとして善き者のための復讐に手を染めつつ、自身の能力と葛藤する物語だ。この企画が米Huluにて動き出したのは、同社製作のスティーブン・キング原作ドラマ「キャッスルロック」(2018-)が米国でヒットしたことがきっかけ。マーベル・テレビジョン代表のジェフ・ローブ氏は、米Deadlineにてこう述べている。

「(Huluとの)話し合いをしていたら、そういう話が出てきたんです。『キャッスルロック』や怖い世界観の成功はみんな知ってましたからね。そこでお互いに興味を持ったわけです。そもそも私たちはゴーストライダーで何かやりたいと思っていましたし、ふさわしい機会を待っていたんですよ。」

そこで持ち上がったのが、ゴーストライダーの単独ドラマ企画と、同じくダークヒーローの姉妹を映像化する「マーベル ヘルストローム(原題:Marvel’s Helstrom)」だ。こちらは連続殺人鬼を親に持つダイモン&アナ・ヘルストローム兄妹が、互いの性質とスキルを駆使して人間の暗部を探る物語。コミックのダイモンはサタンと人間の息子という設定で、「サン・オブ・サタン」として悪魔の能力を操り、現世と地獄を行き来して活躍する(編注:“Helstrom”には「ヘルストーム」「ヘルストロム」などの別表記あり)




ジェフ氏は「ゴーストライダー」「ヘルストローム」のほかにも計3~4本の新作ドラマを構想しており、一連の作品群を「アドベンチャー・イントゥ・フィアー(Adventure into Fear)」と呼ぶ。これは、1970~1975年にマーベルが刊行していたホラーコミック・シリーズの名称と同じものだ。しかしジェフ氏は、構想中のドラマシリーズについて「ホラー」ではなく「テラー(terror)」だと強調する。

「“ホラー”という言葉が指しているものが多すぎるでしょう。『ソウ』(2004)のような、私たちが最もやりたくない血みどろの作品から、モンスターが駆け回るようなものまである。私たちがやりたいのは、人々から恐れられ、彼ら自身も自分は化け物だと信じているヒーローを描くこと。物語が進むにつれて、彼らは自分がヴィランではなくヒーローなのだと自覚していくんです。そういう作品を作ったことはありませんからね。まずはガブリエル・ルナが再びゴーストライダーを蘇らせて、それからヘルストロームをやります。その後、まだ紹介していないキャラクターも何人か登場しますよ。」

ジェフ氏率いるマーベル・テレビジョンは、マーベル・シネマティック・ユニバースの映画作品にも引けを取らない勢いで新作ドラマ・アニメを計画中。「ゴーストライダー」「ヘルストローム」から始まる“マーベル恐怖シリーズ”ともいうべき新機軸「アドベンチャー・イントゥ・フィアー」は、その目玉のひとつといえそうだ。続報の到着を楽しみに待ちたい。

ドラマ「マーベル ゴーストライダー(原題:Marvel’s Ghost Rider)」「マーベル ヘルストローム(原題:Marvel’s Helstrom)」は2020年にHuluにて米国配信予定

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Source: Deadline

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

THE RIVER編集部。「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条として、海外の映画・ドラマを中心に執筆しています。日本国内の映画やアニメーションも大好きです。国内舞台作品の執筆・創作にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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