『ゴーストバスターズ/アフターライフ』はシリーズを救った ─ 「IPがない」と言われたソニー会長が見解

『ゴーストバスターズ/アフターライフ』(2021)はシリーズを救う役割を果たした──米ソニー・ピクチャーズのトム・ロスマン会長はそう考えているようだ。
『ゴーストバスターズ』(1984)は科学者たちのゴースト退治ビジネスを描いたコメディ映画で、公開当時、社会現象ともいえる大ヒットを記録。1989年には続編『ゴーストバスターズ2』が公開され、興行的には成功したものの、前作ほどの評価は得られなかった。2016年の女性リブート版『ゴーストバスターズ』にいたっては、興行的にも評価的にも苦戦を強いられている。
その後ソニーが試行錯誤を重ねて製作したのが、『ゴーストバスターズ:アフターライフ』だ。本作は『ゴーストバスターズ』『ゴーストバスターズ2』に続くシリーズ第3作という位置づけで、かつての主人公たちの娘や孫たちが新生ゴーストバスターズとしてゴースト退治に挑む姿を描く。

出演者はキャリー・クーン、フィン・ウルフハード、マッケナ・グレイス、ポール・ラッドら新キャストに加え、オリジナル版からビル・マーレイ、ダン・エイクロイド、アーニー・ハドソン、アニー・ポッツ、シガニー・ウィーバーが復帰。第1作&第2作を手がけたアイヴァン・ライトマンの息子、ジェイソン・ライトマンが監督、ジェイソンとギル・キーナンが脚本を手がけた。
米Deadlineのインタビューでロスマン氏は、2015年にソニー・ピクチャーズを引き継いだ時「ソニーにはIP(知的財産)がないと言われた」ことを回顧。しかし、「そんなことはない。実際には素晴らしいIPを持っていた」と述べ、一例として『ゴーストバスターズ』を挙げた。
また、ロスマン氏はリブート版を指して「私がここに来る直前、『ゴーストバスターズ』は上手くいかない方向に舵を切った」と述べ、「しかしジェイソン・ライトマンと、彼とアイヴァンの関係のおかげで、私たちは『ゴーストバスターズ』を復活させ、劇場とホームエンターテインメントの両方で大成功を収めることができました」コメント。『ゴーストバスターズ/アフターライフ』がシリーズを再び活性化させたと、見解を述べた形だ。
実際に『ゴーストバスターズ/アフターライフ』は全世界興行収入約1億9,700万ドル(約236億4000万円)の大ヒットを記録し、シリーズに大きな活気をもたらした。2024年3月29日には続編『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』が公開され、再び盛り上がりを見せている。
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Source:Deadline

























