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『ゴーストバスターズ』31年ぶり続編の製作が決定 ─ シリーズ創造主の実子、ジェイソン・ライトマン監督がバトン受け継ぐ

ゴーストバスターズ

『ゴーストバスターズ』シリーズの31年ぶりとなる続編映画が製作されることがわかった。米Entertainment WeeklyVarietyなどが報じている。

ビル・マーレイ、ダン・エイクロイドらが出演、アイヴァン・ライトマンが監督を務めた『ゴーストバスターズ』シリーズは、1984年に第1作、1989年に第2作が公開された。このたび製作されるのは、同シリーズの流れを汲んだ、『ゴーストバスターズ2』に次ぐ正統な続編で、現代を舞台とする物語。2016年公開、女性キャストによるリブート版『ゴーストバスターズ』とは関連をもたないという。

監督を務めるのは、『JUNO/ジュノ』(2007)や『マイレージ、マイライフ』(2009)のジェイソン・ライトマン。『ゴーストバスターズ』シリーズの生みの親であるアイヴァン・ライトマンの息子であり、自身もアカデミー賞にノミネートされた経歴を持つ実力者だ。近作には『タリーと私の秘密の時間』(2018)、ヒュー・ジャックマン主演『フロントランナー』(2月1日公開)がある。

Entertainment Weeklyによれば、ソニー・ピクチャーズは『ゴーストバスターズ』新作を2020年夏に米国公開する予定で、撮影は数ヶ月以内に始まる計画とのこと。Varietyは2019年夏の撮影と伝えているが、いずれにせよ製作の準備は順調に進行しているようだ。脚本はジェイソン監督と、『モンスター・ハウス』(2006)やリメイク版『ポルターガイスト』(2015)を手がけたギル・ケナンが共同で執筆する。

2019年1月現在、本作のストーリーは不明。ビル・マーレイ、ダン・エイクロイド、アーニー・ハドソン、シガニー・ウィーバーらオリジナル・キャストの復帰についても判明していない(ハロルド・ライミスは2014年に死去)。今回の発表に際して、ジェイソン監督は「まるでプレゼントのように、この映画の包装を開いていきたいんです」とコメントし、「最高のサプライズと新しいキャラクターをたくさん用意しています」とだけ述べた。

2018年11月、ダン・エイクロイドは、『ゴーストバスターズ』の新企画が存在すること、オリジナルキャストが再集結する可能性があることを明かしていた。当時語られていた企画が新作と同じ内容ならば、ファン待望のカムバックも実現することになりそうだ。なおVarietyによれば、ジェイソン監督は“謎の役柄4人”のため、ティーンエイジャーの俳優を対象にオーディションを始めているという。

新作を手がけるジェイソン監督は、第1作の撮影現場を訪れた6歳当時から、自分自身を「『ゴーストバスターズ』のファン第一号」だと考えてきたのだそう。その人生において、『ゴーストバスターズ』シリーズは「思い出せる限りずっと、心のどこかにあった」という。

ファンのみなさん全員のため、新しい映画を作りたいと考えました。この映画はオリジナル・シリーズの新章で、リブートではありません。80年代の出来事は80年代の出来事で、今回の舞台は現代です。」

『ゴーストバスターズ』前2作でメガホンを取ったアイヴァン監督は、今回の新作映画にもプロデューサーとして参加。息子がシリーズを引き継ぐことについて「表向きにも、舞台裏でも、バトンを受け渡すことになります」と語った。

「(新作への就任は)彼自身が決めたこと。(ジェイソン監督は)懸命に働き、素晴らしいキャリアを自分で築き上げたんです。彼がギルと一緒にやってきて、“この10年、僕は『ゴーストバスターズ』を作るべきじゃないと話してきました。でも、こんなアイデアがあって”と言った時にはすごく驚きましたね。私は最後には泣いてしまって…感情がこみ上げる、楽しい出来事でしたよ。」

なおソニー・ピクチャーズは、この『ゴーストバスターズ』新作のほか、以前から進めていたアニメ映画の企画も進行中。報道によれば、そちらは新作映画のあとに公開される予定で、別のチームが製作にあたっているという。

映画『ゴーストバスターズ』新作(タイトル未定)は2020年夏に米国公開予定

Sources: EW, Variety

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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