『グラディエーター』第3作、早くも「アイデアがある」とリドリー・スコット ─ 新たな主人公の次なる物語へ

巨匠リドリー・スコット監督が放つ、スペクタクル巨編『グラディエーター』(2000)の24年ぶりとなる続編『グラディエーターII』。早くも“キャリア史上最高傑作”を自称するほどの手ごたえを感じているらしいスコットは、すでに第3作の企画に着手しているという。
仏Premiereにて、スコットは「『グラディエーターIII』のアイデアを漠然と考えはじめています。真剣な話ですよ、すでに火はついている」と宣言。『aftersun/アフターサン』(2022)『異人たち』(2024)のポール・メスカル演じる主人公・ルシアスの、新たな物語に意欲を示した。
以下の内容には、映画『グラディエーターII』の結末に言及するコメントが含まれています。

『グラディエーターIII』のアイデアにインスピレーションを与えたのは、フランシス・フォード・コッポラ監督による傑作『ゴッドファーザー』シリーズ。まだ劇場公開前ながら『グラディエーターII』の結末を示唆するコメントとともに、スコットは3作目のアイデアについて語った。
「『グラディエーターII』のエンディングは『ゴッドファーザー』を彷彿とさせるものです。(『ゴッドファーザー』では)マイケル・コルレオーネが自分の望まない仕事に就き、“父さん、僕はどうしたらいい?”と考える。だから続編は、自分の望まない場所にいる男の話です。」
また、米The Hollywood Reporterの取材でも、スコットは「『グラディエーターIII』をやりたい。アイデアはあります」と語り、次なる展開が『ゴッドファーザー PART II』(1974)の影響を受けていることを認めた。実現するかどうかは『グラディエーターII』の興行収入しだいとなりそうだが、気になるのはスコットが御年86歳であることだ。
『グラディエーターII』では、ローマ帝国が栄華を誇った時代、暴君の圧政で自由を奪われたルシアスが、グラディエーター(剣闘士)としてコロセウム(円形闘技場)での闘いに身を投じ、帝国への復讐に挑む。2024年11月15日(金)全国公開。
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Source: Premiere, Variety, The Hollywood Reporter