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『ミスター・ガラス』全世界で1億ドル超えの好発進見込み ─ シャマラン3部作完結編、大ヒットの予測

ミスター・ガラス
©Universal Pictures All rights reserved.

M・ナイト・シャマラン監督が『アンブレイカブル』(2000)と『スプリット』(2017)の“その後”を描く、新作映画『ミスター・ガラス』が2019年1月18日(金)にいよいよ日米同時公開される。このたび米Deadlineは、本作の全世界オープニング興行成績が1億ドルを突破するとの予測を発表した。

報道によると、『ミスター・ガラス』は18日に米国の3,700館にて封切られ、公開直後の4日間で6,000万ドル以上を稼ぎ出す見込み。より幅広い客層にアプローチできた場合、7,000万ドル超えの快挙も考えられるという。かたや日本を含む海外では、4,500~5,000万ドルの初動興収を得られると予想した。これらの数字を合算すると、全世界累計の予想額は1億500万ドル~1億2,000万ドルとなる。

一方、米Varietyは『ミスター・ガラス』の米国における初動成績を予測。公開後4日間で6,000~7,500万ドルを稼ぎ出すという、Deadlineとほぼ同じ数字を伝えている。異なるのは、Varietyのほうがやや最大値を高く見積もっていることだ。ちなみに米国内での配給を担当するユニバーサル・ピクチャーズは、5,000~5,500万ドルという控えめの数字を発表した。

米国において、1月の第3月曜日は、国民の祝日である「キング牧師誕生日」。この週末に米国で公開された映画で、歴代最高のオープニング興収記録を保持しているのは『アメリカン・スナイパー』(2015)の1億720万ドルだ。第2位は『ライド・アロング~相棒見習い~』(2014)の4,860万ドルなので、『ミスター・ガラス』の第2位獲得はほぼ間違いないとみられている。

実は、『ミスター・ガラス』の興行収入について予測が発表されるのは今回が初めてではない。2018年12月下旬、Deadlineと米Varietyは、本作の米国初動成績は公開後4日間で7,000~7,500万ドルとの予想を伝えていたのだ。今回の直前予想では両誌ともに予想をやや下方修正しながらも、7,000万ドル超えの可能性を残したことになる。

『ミスター・ガラス』の製作を担当したのは、低予算ホラー/スリラー映画を多数製作するブラムハウス・ピクチャーズ。宣伝費などを除いて、本作の製作費は約2,000万ドルだといわれている。予想通り全世界で1億ドル超えの好発進となれば、製作費900万ドルに対して世界興収2億7,840万ドルの大ヒットとなった『スプリット』に続き、コストに対して大きな成果を挙げることになる。

『アンブレイカブル』『スプリット』に続く3部作の完結編、そしてブルース・ウィリス&サミュエル・L・ジャクソン&ジェームズ・マカヴォイという顔合わせとあって、本作は世界中の映画ファンから熱い視線を注がれてきた。ストーリーの思わぬ展開が話題を集めることの多いシャマラン作品だが、興行収入をめぐる展開にも本作では要注目。果たしてどんな結末を迎えることになるだろうか…!

『ミスター・ガラス』

3人の特殊な能力を持つ男が集められ“禁断の研究”が開始された。不死身の肉体と悪を感知する力を持つデヴィッド、24もの人格を持つ多重人格者ケヴィン、そして、非凡なIQと生涯で94回骨折した壊れやすい肉体を持つミスター・ガラス。精神科医のステイプルは、すべてが彼らの妄想であることを証明しようとする。彼らは人間を超える存在なのか?最後に明らかになる“驚愕の結末”とは……。

出演者には『アンブレイカブル』よりデヴィッド・ダン役のブルース・ウィリス、ミスター・ガラス役のサミュエル・L・ジャクソン、『スプリット』より24の人格を持つ“ケヴィン”役のジェームズ・マカヴォイが続投。精神科医ステープル役は『オーシャンズ8』(2018)のサラ・ポールソンが演じる。

映画『ミスター・ガラス』は2019年1月18日(金)より全国ロードショー

『ミスター・ガラス』公式サイト:http://Movies.co.jp/mr-glass

Sources: Deadline, Variety

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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