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ハリウッド版『ゴジラ2』撮影終了!写真に隠された「ハロウィン・原子力潜水艦・ラドン不在」の謎とは

GODZILLA ゴジラ
©Warner Bros. 写真:ゼータ イメージ

2014年『GODZILLA ゴジラ』の続編、映画『ゴジラ2(仮題)』の撮影がすべて終了したようだ。マイケル・ドハティ監督が自身のTwitterにて報告している。
本作『ゴジラ2』は、『GODZILLA ゴジラ』『キングコング:髑髏島の巨神』につづく「モンスターバース」の第3作。本作にはゴジラのみならず、モスラ、キングギドラ、ラドンという合計4体の怪獣が登場することが伝えられていた。2017年6月から約3ヶ月の撮影を経て、製作チームは編集やCG作業などを含むポスト・プロダクションへと進むことになる。

このたびドハティ監督が公開した写真には、『ゴジラ2』に関するものと思われる謎が複数含まれている。そのひとつひとつをチェックしながら、期待を膨らませてみることにしよう。

『ゴジラ2』撮影現場に隠された謎

まずはドハティ監督が“Last day.”というコメントを添えて投稿した、監督のデスクらしき写真をご覧いただきたい。

一見して目立つのはハロウィンのカボチャだが、机の上には秘密機関モナークのマグカップが置かれており、その後ろには“USS Scorpion”のロゴが記されたキャップが掛けられている。
USS Scorpionとはアメリカ海軍の原子力潜水艦スコーピオンのこと。1968年5月21日に乗員99名とともに突如消息を絶った潜水艦で、その船体が海底より発見されたのは5ヶ月後の10月28日だった。沈没の原因は魚雷の命中ともいわれているが、疑問の余地は大きく、現在に至るまで歴史家やジャーナリストの興味関心を惹く事故となっている。『ゴジラ2』ではこの事故にゴジラほか怪獣が絡んでいるという設定が用意されているのかもしれない。そして『キングコング:髑髏島の巨神』と同じく、その裏側にモナークの存在が見え隠れしているとしたら……。

なおハロウィンのカボチャについては、ドハティ監督が過去に『ブライアン・シンガーの トリック・オア・トリート』(2008)や『クランプス 魔物の儀式』(2015)というハロウィンやクリスマスを舞台としたホラー映画を撮っていることから、本作もハロウィンに何らかの関係がある作品なのではないか、と予想する声もある。

2枚目の写真は撮影終了を祝すもので、キャスト・スタッフへの感謝の言葉が述べられている。
ここに映っているのは、ゴジラ、モスラ、キングギドラという本作に登場する怪獣のシルエットだ。それぞれの怪獣がどのような活躍を見せるのかは不明だが、ここにラドンがいないことを考えると、ストーリーのメインを張るのはこの3体になるのだろうか? しかし本作の怪獣の扱い方が、仮に同じ4体が登場する映画『三大怪獣 地球最大の決戦』(1964)にならっているとすれば、構図としては「ゴジラ・モスラ・ラドン vs キングギドラ」というものになるはずだが……。登場させる怪獣を踏襲しながら、かつての作品を原案として使用しているわけではない可能性も高そうだ。

ちなみにドハティ監督は、撮影終了からさかのぼること数日、劇中に登場するゴジラの姿らしき写真も公開していた。未完成のCGだと思われるが、一部には「ゴジラがアーマーを装着しているようにも見える」という指摘もあり、その全貌はつかめないままである。

映画『ゴジラ2(仮題)』は2019年3月22日より米国公開予定
なお本作のタイトルは、一時『ゴジラ:キング・オブ・ザ・モンスターズ(原題:Godzilla: King of the Monsters)』とアナウンスされていたが、このタイトルは現在は使用されていないようだ。正式タイトルの決定、および告知が待たれるところである。

Sources: http://collider.com/godzilla-2-filming-wrapped/
http://movieweb.com/godzilla-2-set-photo-king-of-monsters/
©Warner Bros. 写真:ゼータ イメージ

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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