ハリウッド版『ゴジラ2』に『キングコング:髑髏島の巨神』のキャラクターが再登場 ― 予告編に出ているとの説も

ハリウッド版映画『GODZILLA ゴジラ』(2014)の続編となる『Godzilla: King of the Monsters(原題)』に、世界観を共有する「モンスターバース」の前作『キングコング:髑髏島の巨神』(2017)から再登場するキャラクターが存在することがわかった。
ポップカルチャーの祭典「San Diego Comic Con 2018」にて本作の予告編が初公開され、出演者やマイケル・ドハティ監督は現地メディアの取材に応じた。米Rotten Tomatoesの座談会で、『キングコング:髑髏島の巨神』や「モンスターバース」全体との関連性を尋ねられたマイケル監督は、「(この映画には)『キングコング:髑髏島の巨神』から登場人物を一人連れてきました」と明かしたのである。

『キングコング:髑髏島の巨神』の舞台は1973年。かたや『Godzilla: King of the Monsters』の時代設定は不明だが、仮に劇場公開年と同じ2019年だとすれば、劇中では『キングコング:髑髏島の巨神』から46年もの時間が流れていることになる。したがって同作のキャラクターが再登場しているとすれば、それだけ歳を重ねているはずだが……。
そこで現在、米国メディアやファンの間で「再登場キャラ」として有力視されているのが、ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」(2011-)で知られる俳優チャールズ・ダンスが演じる謎の人物だ。予告編の終盤(2分5秒ごろ)に一瞬だけ登場し、“Long live the king.(王よ永遠なれ/王様万歳)”と話す男性である。この人物こそ、『キングコング:髑髏島の巨神』でトム・ヒドルストンが演じた主人公ジェームズ・コンラッドではないかというのだ。
確かに2018年7月25日現在、『Godzilla: King of the Monsters』におけるチャールズ・ダンスの役柄は明らかになっていない。ミリー・ボビー・ブラウン演じる少女マディソンやその母親エマ・ラッセルをはじめ、主要人物の名前や設定が次々に判明している中、チャールズが演じる人物については依然として何も情報がないのだ。
またトム・ヒドルストンとチャールズ・ダンスという二人の俳優を比較しても、『キングコング:髑髏島の巨神』撮影時のトムが34~35歳、本作撮影時のチャールズが70歳と、その年齢差は35歳だ。推定される劇中時間の46年ほどは開いていないが、役柄の設定を体現するには不都合のないギャップだといえる。また、そろってイギリス人俳優であることも大きな共通点だろう。

思えばトム演じるジェームズ・コンラッドは、『キングコング:髑髏島の巨神』のポストクレジットシーンで、ゴジラやラドン、モスラ、キングギドラのシルエットを確認している。『Godzilla: King of the Monsters』に登場する4体の怪獣を、本編に登場する人々よりもずっと以前から認識していたことになるわけだが、仮にジェームズが再登場するとして、そこには一体どんな意味が?
ちなみにマイケル監督は、肝心の“誰が再登場するのか”という点については、もちろん「映画を観てください」と述べて明言を避けている。真相は劇場でのお楽しみ、ということか……!
映画『Godzilla: King of the Monsters(原題)』は2019年5月31日に米国公開予定。『キングコング:髑髏島の巨神』ブルーレイ&DVDは発売中だ。