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「ゲーム・オブ・スローンズ」脚本家直伝、「最終章」を観る前に復習したい全21エピソード

ゲーム・オブ・スローンズ 第八章
The Final Season. View exclusive photos from #GameofThrones Season 8. Photo: Helen Sloan/HBO

世界的人気ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」(2011-)の完結編となる、第8シーズン「ゲーム・オブ・スローンズ 最終章」が2019年4月15日(月)よりBS10 スターチャンネルにて世界同時放送される。

世界中のファンが放送開始を待ちわびる中、本作の全シーズンにプロデューサー兼脚本家として携わってきたブライアン・コグマン氏が“最終章の前に復習しておきたい21話”を米Entertainment Weeklyにて発表した。さすがは足掛け9年、これまで67話にわたって展開されてきた物語である。熱心なファンならば、さくっと復習して最終章を迎えるわけにはいかないというわけだ。あなたのベスト・エピソードは入っているかな…?

ゲーム・オブ・スローンズ

「最終章」の前に復習しておきたい21話

第一章『七王国戦記』より

  • 第1話「冬来たる」
  • 第2話「王の道」
  • 第9話「ベイラー大聖堂」
  • 第10話「炎と血」

すべての始まりとなった第一章からは、コグマン氏いわく2話あわせて「メガ・パイロット」だという第1話・第2話、ネッド・スタークの運命によって物語が劇的に急変する第9話、そして「ベビー・ドラゴン。それ以上にありますか?」と言わしめる第10話が選ばれた。コグマン氏は第2話のオープニングを見て「成功した」と確信したそう。

ゲーム・オブ・スローンズ
Game of Thrones Ⓒ 2013 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and related service marks are the property of Home Box Office, Inc. Distributed by Warner Bros. Entertainment Inc.

第二章『王国の激突』より

  • 第3話「鉄の決意」
  • 第6話「古今の神々」
  • 第9話「ブラックウォーターの戦い」

コグマン氏が気に入っているのは、自身が執筆した第3話でティリオン・ラニスターがスパイを見破るべく暗躍するエピソードだそう。原作者ジョージ・R・R・マーティンが脚本を手がけた「ブラックウォーターの戦い」は、シリーズ始まって初めての大規模な戦闘エピソードだ。

第三章『戦乱の嵐-前編-』より

  • 第3話「処罰の道」
  • 第4話「穢れなき軍団」
  • 第5話「炎の口づけ」
  • 第9話「キャスタミアの雨」

第三章からはジェイミー・ラニスターに転機が訪れる第3話(コグマン氏いわく「楽しくて、ダークで、奇妙な回」)、シリーズ屈指の悪役ラムジーが登場する第4話、ジェイミーとブライエニーの関係が見どころだという第5話が入った。コグマン氏は第4話について、デナーリス・ターガリエン役のエミリア・クラークが「最も輝いているエピソードのひとつ」だとも述べている。そして第9話はシリーズを代表する衝撃の名エピソード。キャトリン役のミシェル・フェアリーは、最後のシーンを演じる際、リハーサルや本番のたびに渾身の演技を見せていたという。

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第四章『戦乱の嵐-後編-』より

  • 第6話「裁判」
  • 第8話「山と毒蛇」
  • 第10話「世継ぎたち」

第6話はタイトルの通り、ティリオンがジョフリー殺しの疑いで裁判にかけられるエピソード。コグマン氏が自ら脚本を手がけているが、コグマン氏はビリー・ワイルダー監督『情婦』(1957)以来、裁判劇に惹かれ続けていたそう。ピーター・ディンクレイジの演技にも注目したい。第8話はペドロ・パスカル演じるオベリン・マーテルが壮絶な決闘を繰り広げ、第10話はコグマン氏いわく「象徴的なシーンが多すぎる」というほどの出来栄えだ。

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第5章『竜との舞踏』より

  • 第8話『堅牢な家』

第五章からは、意外にもホワイト・ウォーカーが再登場する「堅牢な家」のみが選ばれた。しかしコグマン氏の見どころは、サンサ・スタークとシオン・グレイジョイのやり取りや、デナーリスの「車輪を壊す」という宣言など前半部分にもあるとのこと。いずれにせよシリーズを通じて最も重要なエピソードのひとつといえるだろう。

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第六章『冬の狂風』より

  • 第5話「扉」
  • 第9話「落とし子の戦い」
  • 第10話「冬の狂風」

鮮やかすぎる伏線回収と登場人物のドラマが見事に結びつく第5話は、未見の方のためにあえて記せば、まずは絶対に字幕版で観るべきエピソード。圧倒的物量をもって大規模な戦闘シーンを描ききった第9話について、コグマン氏はジョン・スノウ役のキット・ハリントンをはじめとする出演者・スタッフに賛辞を贈っている。主要人物に劇的な変化と事件が相次いで到来する第10話には「ベスト・エピソードになりうる」と述べた。

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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