「ゲーム・オブ・スローンズ」ターガリエン家の前日譚ドラマ、企画進行中 ─ 米HBOがパイロット版を発注へ

全世界で熱狂的人気を獲得したドラマシリーズ、「ゲーム・オブ・スローンズ」（2011-2019）の新たな前日譚ドラマが明らかになった。

米Deadlineによると、「ゲーム・オブ・スローンズ」を製作・放送した米HBOは、エミリア・クラークが演じたデナーリス・ターガリエンらの一族である「ターガリエン家」のルーツを描く前日譚ドラマ（タイトル未定）のパイロット版を発注する見込みだという。原作となるのは、シリーズの原作者ジョージ・R・R・マーティンが2018年に発表した『Fire & Blood: 300 Years Before A Game of Thrones（原題）』だ。

原作のタイトルにあるように、ターガリエン家の前日譚ドラマは「ゲーム・オブ・スローンズ」の物語から300年前が舞台。『Fire & Blood』は、ターガリエン王朝の初代であるエイゴン・ターガリエン1世から、シリーズ本編でも言及されているターガリエン家の内戦「双竜の舞踏」も描かれている。情報によると、ドラマ版は「双竜の舞踏」が大きな見せ場になるということだ。

ターガリエン家の前日譚ドラマでは、原作者ジョージR・R・マーティンと、『ランペイジ 巨獣大乱闘』（2018）や「COLONY/コロニー」（2016-2018）を執筆したライアン・J・コンダルが製作総指揮を担当。脚本はライアンが担当する。

なお、本作はかねてより伝えられていた「ゲーム・オブ・スローンズ」の前日譚ドラマ企画5本のうちの1本とされている。2019年5月、ジョージは5つの企画のうち3つが進行中であること、さらに3つ中2つが脚本段階であることを明かしていた。残された1本は、すでにパイロット版の撮影が行われた、ナオミ・ワッツ主演の「ザ・ロング・ナイト（原題：The Long Night）」と仮称されるプロジェクト。時代は「ゲーム・オブ・スローンズ」から1万年近く以前まで遡り、英雄の時代（Age of Heroes）が終わった後の暗黒期が描かれるという。

Sources: Deadline, Variety