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MCU版『スパイダーマン』監督、次回作がドラマ「オールド・マン」に決定 ─ 元CIAの老人による逃亡劇、『ファー・フロム・ホーム』続編どうなる

ジョン・ワッツ
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/28545872452

『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)を手がけたジョン・ワッツ監督の次回作が、米FX製作のドラマシリーズ「オールド・マン(原題:The Old Man)」となることがわかった。米Deadlineなど複数のメディアが報じている。

米国のミステリ/スリラー作家、トマス・ペリーが2017年に発表した同名小説をドラマ化する「オールド・マン」は、数十年前にCIAから失踪した男ダン・チェイスを主人公とする物語。失踪以来、チェイスは人里離れて暮らしていたが、ある日、暗殺者が自分を殺すために現れる。いまや年老いた元エージェントであるチェイスだが、自らの未来のため、過去に向き合わざるを得なくなるのだった。

ワッツ監督は、本作の製作総指揮(エグゼクティブ・プロデューサー)とパイロット版(第1話)監督を兼任。近年は『スパイダーマン』シリーズのイメージが強いが、もともとは『クラウン』(2014)『コップ・カー』(2015)とホラー/スリラー出身のキャリアを持つクリエイターである。このところは垣間見える程度であったハードな側面が、本作ではいかんなく発揮されることになるのかもしれない。

主人公ダン・チェイス役は、『クレイジー・ハート』(2009)や『トゥルー・グリット』(2009)、『最後の追跡』(2016)などの名優ジェフ・ブリッジスが演じ、同じくエグゼクティブ・プロデューサーも務める。オバディア・ステイン役を演じた『アイアンマン』(2008)を通して、ワッツ監督とは“遠縁”にあたる。

また、知性と力強さ、深い慈悲と無慈悲を併せ持つハロルド・ハーパー役には、『インターステラー』(2014)「ザ・クラウン」(2016-)のジョン・リスゴー。ある深い喪失に襲われたのち、ハーパーはFBIに呼び戻される。チェイスとの間に複雑な過去を持つハーパーは、それゆえに、姿を消したままのチェイスを追うにはうってつけの人材だというが…。脚本・製作総指揮は「Black Sails/ブラック・セイルズ」(2014-2017)の ジョン・スタインバーグとロバート・レヴィーンが担当する。

『スパイダーマン』次回作については、ソニー・ピクチャーズとディズニー/マーベル・スタジオが条件をめぐって交渉決裂したと報じられており、今後、スパイダーマンがマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)を離脱する可能性は高いとみられる(ただし2019年9月13日現在、両社からの公式発表はなされていない)。スパイダーマン役のトム・ホランドによると、『スパイダーマン』第3作(タイトル未定)はすでに始動しているというが、ワッツ監督の続投は不明。Deadlineによると、マーベル・スタジオもワッツ監督との関係継続を希望しているといい、今後『スパイダーマン』ではないMCU作品への起用も考えられる状況だ。

ドラマ「オールド・マン(原題:The Old Man)」は2019年秋に撮影開始予定

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Sources: Deadline(1, 2), Collider

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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