Menu
(0)

Search

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』衝撃の結末、監督は「やりたくなかった。ずっと避けていた」 ― 出演者との友情秘話も

ジェームズ・ガン
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/28557194032/
注意

この記事には、映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』の重大なネタバレが含まれています。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス
写真:ゼータ イメージ

—–

—-

ジェームズ・ガン監督のためらいと決断

映画ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』は、映画が始まった時点では観客が誰も予想しない形で幕を閉じる。主人公のピーター・クイル/スター・ロード(クリス・プラット)を地球からさらい、半ば脅しながら“親代わり”となって育ててきたヨンドゥ(マイケル・ルーカー)が、ピーターの身を守るために自分の命を犠牲にするのだ。
ピーターの父親エゴ(カート・ラッセル)の手から最後まで“息子”を守り抜いたヨンドゥは、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのメンバー、そしてラヴェジャーズのメンバーに見送られてこの世を去ることになる。あまりにも悲しい、しかしあまりにも美しい結末は、まさしくこの物語を締めくくるのにふさわしいものだった。

本作の脚本・監督を務めたジェームズ・ガンにとっても、ヨンドゥの死を真正面から描くことは本当につらいことだったという。脚本を書き始めた時点では考えていなかった展開だったそうで、監督は「あの結末はやりたくなかった。ずっと避けていたです」とすら話しているのである。そして「やらなきゃいけないと思った」とも……。

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』が劇場公開された2017年5月、ガン監督は自身のFacebookにて、ヨンドゥの死を描くと決めた理由を余すところなく語っている。

この映像のなかで、監督は「ヨンドゥを死なせることほどつらいことはなかった」と述べている。なにせその結末を思いついてからも、なんとか死なせないまま物語を終えようと努めていたというのだ。

「ヨンドゥの死なないトリートメント(脚本の要約)をたくさん書いた。そこには別の結末がありましたね……ヨンドゥが自分を犠牲にした後、ギリギリで助けられるんです。でも、それは不誠実だと思って。このストーリーに必要なものじゃないって。
僕にとって映画づくりで一番大切なのは、物語をもっとも正しい形で、もっとも誠実なやり方で語ること。それは(製作費)50万ドルのインディーズ映画でも、2億ドルの大作映画でも同じです。この物語の真理は、父親の息子に対する真実の愛、究極の愛。これは“父親とは誰なのか? 兄弟・姉妹とは誰なのか?”という映画なんです。そこに誠実な物語にする、その唯一の方法がヨンドゥを死なせることだったんですよ。」

また別の機会にも、ガン監督は「どうしてヨンドゥを死なせたんですか?」という質問に「自分の作ったストーリーの当然の結末だった」「そうなるべくしてなった」と答えている。

ジェームズ・ガン&マイケル・ルーカーの友情秘話

しかしガン監督にとって、ヨンドゥを死なせることは“愛すべき登場人物を失った”という以上の意味を持つものだった。ヨンドゥを演じるマイケル・ルーカーは、ガン監督の長編デビュー作『スリザー』(2006)以来、彼が手がけたすべての映画に出演している人物だからだ。

「マイケル・ルーカーは、この世界で僕が最も愛する友人の一人です。今後、彼なしで映画を作ることは本当にやりたくなかった。危うく『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3(仮題)』を引き受けないところでしたね。そこにマイケル・ルーカーはいないし、彼のいない映画づくりなんて想像できないから。それくらい彼のことが大切で、大好きなんですよ。」

それでも監督は、今後のマーベル・シネマティック・ユニバース作品でヨンドゥを甦らせることはありえないと断言している。

「キャラクターを死なせて、生き返らせて、また死なせて、さらに生き返らせて……なんてやってると、その死が無意味になってしまう。ヨンドゥは死んだんです、悲しいことですけどね。[中略]僕がマーベルに関わっているかぎり、彼を生き返らせるつもりはありません。」

では『Vol.3』にヨンドゥが登場することはやはりないということか……? しかしガン監督は、その再登場の可能性を匂わせることも忘れていない。

「ヨンドゥのプリクエル(前日譚)を描く映画や、回想シーンみたいなものはありえますね。」 

映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』のブルーレイ&DVD(MovieNEX)は現在発売中。

Sources: http://uproxx.com/movies/yondu-guardians-of-the-galaxy-vol-2/
https://io9.gizmodo.com/the-spoilery-reason-why-james-gunn-almost-didnt-come-ba-1795224793
http://comicbook.com/marvel/2017/05/15/guardians-yondu-wont-return-/
http://comicbook.com/2017/08/05/guardians-of-the-galaxy-2-yondu-death-james-gunn-2/
Eyecatch Image: James Gunn speaking at the 2016 San Diego Comic Con International, for “Guardians of the Galaxy Vol. 2”, at the San Diego Convention Center in San Diego, California. / Gage Skidmore ( https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/28557194032/ )

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

ドゥーム・パトロール シーズン1

しくじりヒーロー奮闘記「ドゥーム・パトロール」、奇抜すぎる世界観ながら愛されるワケ ─ トラウマと向き合う者たち、DCドラマの新境地

スモール・アックス

ジョン・ボイエガ、レティーシャ・ライト出演、魂の人間ドラマ「スモール・アックス」 ─ 歴史を動かした「小さな斧」たちの闘志とは?

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密

【予告編考察】『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』鍵を握るキャラ、決戦の行方、秘密を徹底予想 ─ 『ハリポタ』との繋がりに迫る

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密

これを読めば『ファンタビ』最新作の準備は万端、『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』を観る前にシリーズ前2作をおさらいしよう

ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ

【考察】『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』クレタスの独房の壁、スパイダーマンやモービウスを示唆?360度動画とブルーレイ映像特典から考える

「ザ・ネバーズ<シーズン1>パート1」

「ザ・ネバーズ<シーズン1>パート1」能力者バトルを描く『X-MEN』の系譜継いだSFアクション ─ HBOの新たな自信作、魅力を大解剖

ドゥーム・パトロール

【ご招待】DCドラマ「ドゥーム・パトロール 」THE RIVER独占オンライン試写会に100名様 ─ はみ出し者たちの新ヒーロー・チーム活躍のアクションドラマ、当選者には特別プレゼントも

ガンパウダー・ミルクシェイク

【レビュー】『ガンパウダー ・ミルクシェイク』両極端MIX、カッコよくてカワイくてヤバイが混ざった刺激的な一杯

Ranking

Daily

Weekly

Monthly