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【ネタバレ】『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』グルートの感動考察、ジェームズ・ガン監督が「合ってる」と認める

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3
©2023 MARVEL

この記事には、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』のネタバレが含まれています。

“木”人間のグルートといえば、「アイ・アム・グルート」としか喋らないことでお馴染み。シリーズ1作目『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014)で例外的に「ウィー・アー・グルート」と発した以外、彼は「アイ・アム・グルート」のみで話す。チームのメンバーはこの“グルート語”を理解するのだが、『VOLUME 3』に登場した(過去の)ガモーラは、同じ言葉を繰り返すグルートに苛立ちながら困惑していた。声優は『ワイルド・スピード』シリーズのヴィン・ディーゼル、日本語吹替版は遠藤憲一だ。

ところが『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』のラストでは、グルートがついに「アイ・アム・グルート」以外の言葉を発する。戦いを終え、それぞれの進路を歩もうとするメンバーたちに、「みんな大好きだよ(I love you guys)」と言うのだ。

これは、グルートがメンバーと苦楽を共にする過程で、人の言葉を習得したということか。最初に覚えた言葉が愛を伝えるものだったというハートフルな結末を意味するのだろうか。

あるいは、本作のドラックスが子どもたちの言語を知っていながら黙っていたように、実はグルートはずっと人の言葉を話せたことを隠していたのか。最後の最後にそれを打ち明けても、メンバーは取り立てて驚く様子も見せず、優しく受け入れたということだろうか。

そのいずれも違うようだ。紹介されている説は、あの瞬間のグルートはいつも通り「アイ・アム・グルート」と発したというもの。「みんな大好きだよ」と聞こえたのは、実はこの3部作を共にした観客の方が、ついにグルート語を理解できるようになったというものだ。変わったのは我々だったのである。

この素敵な説について、ジェームズ・ガン監督はTwitterで「これが本当であってほしい」と寄せられると、「ネタバレだけど、そうです。まさにそういう意図でした」と認めた。

これまで「アイ・アム・グルート」としか喋れないグルートを面白がって愛してきたが、ついに我々もグルート語が少しわかるようになった。あのシーンは、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』3部作を応援し続けた我々に対する、作品からのささやかな贈り物だったのだ。アイ・アム・グルート。

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。