『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』テーマは「自分を受け入れること」だとジェームズ・ガン

映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズは、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)流の壮大なスペースオペラであり、同時に登場人物のこころを温かいまなざしで見つめつづけてきた。完結編『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』もまた、やはりその方針は変わらない。監督・脚本のジェームズ・ガンが、本作のテーマは「自分を受け入れること」だと語った。
米Fandangoのインタビューに登場したガンは、「本作の根底にあるものは?」という本質的な質問に答えている。インタビュアーが「1作目は家族を見つけること、2作目は自分が生まれた家族を超えて家族を選ぶこと」だと仮定すると、ガンは「その通りだと思います」と肯定。さらにその上で、作り手である自分の考えを述べた。
「1作目は母親、2作目は父親、そして3作目は自分についての映画です。ピーター・クイルは1作目で、世界で一番愛している母親との関係を受け入れます。また2作目では、自分が考えていたような、また自分が望んでいたような人物ではなかった父親との関係をも受け入れる。3作目では、自分自身を受け入れることになります。実際のところ自分たちは何者で、どうしていけばいいのか。」
もっとも、“自分自身を受け入れる”という課題に直面するのはスター・ロード/ピーター・クイルだけではないようだ。ガンは「マンティスが一度言っていたように、彼らのほとんどは自分自身が好きじゃないんです。全員が自分自身の問題を抱えている」とも話している。「ネビュラやマンティス、クラグリン……全員に問題があるし、なかでもロケットは特にそうですよね」と。
ちなみに米Rolling Stoneでは、スター・ロード役のクリス・プラットもシリーズのテーマ的な成熟を示唆している。「観客が成長したのと同じように、(『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の)映画も情緒的に成長してきたのだと思います」というコメントは、さらに大人向けになったストーリーを予感させるものだ。「1作目が大好きだった子どもたちはティーンエイジャーになり、今では20代半ばになっている。9年前とは異なるような形で、この映画を楽しみにしてもらえるのは本当に嬉しいことです」。
映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』は2023年5月3日(水・祝)公開。
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Source: Fandango, Rolling Stone