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ギレルモ・デル・トロ、監督次回作はアニメ映画『ピノキオ』 ― 圧制下イタリアでのストップモーション・ミュージカル、Netflix製作

ギレルモ・デル・トロ
Photo by GuillemMedina https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Guillermo_del_Toro,_Festival_de_Sitges_2017.jpg

映画『パシフィック・リム』(2013)や『シェイプ・オブ・ウォーター』(2017)を手がけたギレルモ・デル・トロが、アニメ映画『ピノキオ(邦題未定、原題:Pinocchio)』の監督に就任した。本作はギレルモにとって、『シェイプ・オブ・ウォーター』でアカデミー作品賞・監督賞を受賞して以来、初めての監督作品となる。米The Hollywood Reporterほか複数のメディアが報じた。

ギレルモ版『ピノキオ』は、ディズニーによるアニメ映画『ピノキオ』(1940)のリメイクではなく、カルロ・コッローディによる児童文学作品「ピノッキオの冒険」を翻案するものだ。1930年代、ムッソリーニ政権下でファシズムの台頭するイタリアを舞台とするストップモーション・アニメのミュージカル作品になるという。長らくギレルモが構想してきた“ダークなピノキオの物語”がついに実現するわけだ。

本作でギレルモは脚本・監督・製作を兼任。ギレルモがアニメ映画を監督するのは本作が初めてとあって、スタッフには強力な顔ぶれが揃った。共同脚本を執筆するのは、「アドベンチャー・タイム」(2010-2018)に携わり、「オーバー・ザ・ガーデンウォール」(2014)を手がけたパトリック・マクヘイル。共同監督には、ウェス・アンダーソン監督作品『ファンタスティック Mr.FOX』(2009)でアニメーション・ディレクターを担当したマーク・グスタフソンが就任している。

またピノキオのデザインは、原作小説「ピノッキオの冒険」から着想を受けてアーティストのグリス・グリムリーが書き下ろし、共同美術監督は『パシフィック・リム』や『クリムゾン・ピーク』(2015)、『シェイプ・オブ・ウォーター』でギレルモのイメージをアートとして描いてきたガイ・デイヴィスが担当。
ストップモーション・アニメーションを製作するのは、「マペット放送局」(1996-1998)などで知られるジム・ヘンソン・カンパニーと、Netflixの人気アニメシリーズ「ボージャック・ホースマン」(2014-)のShadowMachine。パペットの造形は『ティム・バートンのコープスブライド』(2005)の英MacKinnon & Saundersが担当する。

そうそうたるクリエイターが集結したギレルモ・デル・トロ版『ピノキオ』の製作を担当するのは、いまやハリウッドの巨大スタジオに並び立つほどの存在感を獲得しているNetflixだ。これまでギレルモは「トロールハンターズ」(2016-2018、アニメ作品)で製作総指揮を務め、同シリーズを第1弾とする「テイルズ・オブ・アルカディア」3部作の製作を担当。新作ドラマシリーズ「Guillermo del Toro Presents 10 After Midnight(原題)」ではショーランナーと製作総指揮を担当するなど、途切れずに続いてきた数年来のコラボレーションが、いよいよ監督作品という形でも実を結ぶことになる。

なお本作の発表にあたって、ギレルモは以下の声明を発表している。

「アニメーション以上に私の人生や作品に影響を与えた芸術の形式はありませんし、歴史上、ピノキオほど個人的に深い繋がりをおぼえるキャラクターはいません。私の物語では、ピノキオは純粋な魂を持ち、理解できない世界の中で道に迷ってしまった無慈悲な父親とともに存在します。そこで彼は、自分の父や本当の世界を理解する大いなる旅を始めるのです。物心ついた頃から、この映画を作りたいと考えてきました。『トロールハンターズ』での素晴らしい経験を経て、優秀なNetflixのチームから、私なりの“ヘンテコな人形が本物の少年へと変わる物語”を世界中の観客に届けるという、人生で二度とないチャンスを与えてもらえたことに感謝します。」

ギレルモ・デル・トロ監督によるアニメ映画『ピノキオ(邦題未定、原題:Pinocchio)』は2018年秋の製作開始

Sources: THR, Deadline, Variety
Eyecatch Image: Photo by GuillemMedina

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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