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新『スーパーマン』、ジェームズ・ガンが自ら監督手がける ─ あらすじ概要も明らかに

ジェームズ・ガン スーパーマン
James Gunn by Anthony Quintano https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Facebook_F8_Developer%27s_Conference_2017_James_Gunn_%2833324520433%29_%28cropped%29.jpg | Superman by JD Hancock https://www.flickr.com/photos/jdhancock/6904328272 | Remixed by THE RIVER

新たなる船出を迎えるDCユニバースで改めて製作される新スーパーマン映画、『スーパーマン:レガシー(原題)』を、DCスタジオトップのジェームズ・ガンが自ら監督することが明らかになった。米Deadlineなどが報じた。

スタジオの長(おさ)が自分でカメラを握るという、新DCスタジオのクリエイター主義ぶりが示された形だ。ガンは本作で脚本の執筆も手がけることを先に明かしていた。新たに以下のような概要が伝えられている。

「彼のクリプトン人としての遺産と、カンザス州スモールビルのクラーク・ケントという人間としての生い立ちを調和させる旅を描く。彼は、真実、正義、そしてアメリカン・ウェイの体現者であり、優しさを古臭いと見なす世界における人間の優しさに導かれることとなる。」

スモールビルといえば、スーパーマンことカル=エルがクラーク・ケントとして地球で育った故郷。この地での物語は、これまでドラマ「ヤング・スーパーマン」(2001-2011)などでも描かれた通りだ。映画『マン・オブ・スティール』(2013)でも、ヘンリー・カヴィルとともにスモールビルでの暮らしを描いた。

心機一転のDCユニバースで、よく知られたスーパーマンのルーツにどのような捻りが加えられるかが見どころとなりそうだ。本作はオリジン映画(ヒーローがいかにしてヒーローになるかを描くもの)にはならないという。リブート的性質のあるヒーロー作品としては、例えば『THE BATMAN-ザ・バットマン-』(2022)やMCU版スパイダーマンがあるが、これらはあえてオリジン描写を省略している。

ジェームズ・ガンはTwitterに、「そう、僕が『スーパーマン:レガシー』を監督します。2025年7月11日公開です」と報告した。「兄のマットは、この公開予定日を見て泣いたと教えてくれました。なぜかと聞くと、彼はこう言いました。“父の誕生日だよ”。気付きませんでした」。

ガンは父を3年前に亡くしたという。子どもの頃は父からの理解が得られなかったというが、コミックや映画への愛を支えてくれていたという感謝を語りながら、「数年前にもスーパーマン映画のオファーをもらったが、断っていた」ことを明かした。当時は最適な描き方が見出せなかったのだという。

しかし1年弱前、「スーパーマンの遺産を中心に、貴族階級のクリプトン人の両親とカンザスの農家の両親の両方が、彼の選択にどのような影響を与えるかという、さまざまな意味での道筋を見出した」というガン。脚本作業に着手した後は、自ら監督を手がけることを躊躇っていたそうだ。最終的には、執筆した脚本の出来を深く気に入り、監督業も引き受けることになった。

新しいスーパーマン役をはじめとするキャスティングは不明。既出情報によると、キャラクター像は40歳以下になるという。

言わずもがなスーパーマンはDCコミックにおける「ビッグ3」に数えられる最重要キャラクター。ガンは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズや『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』(2021)など、一見破天荒ながら真心のこもった作風で知られる。コメディ要素も得意とするが、果たしてジェームズ・ガン流スーパーマンはどのような作品となるか。

Source:Deadline

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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