ジェームズ・ガン監督、マーベルとDCのクロスオーバー映画は「あり得る」 ─ 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』『スーサイド・スクワッド』手がける

DC映画『ザ・スーサイド・スクワッド(原題:The Suicide Squad)』を目下撮影中のジェームズ・ガン監督が、時に戦友同士、時にライバル同士として語られるマーベル・コミックとDCコミックスのクロスオーバー映画の実現についてコメントした。
とあるファンから「DC vs マーベルの映画は実現できると思いますか?」と尋ねられたガン監督は、「以前なら無理だと言っていたでしょう。だけど今では、どんなことでも起こりうると思います」と答えている。

そもそもガン監督は、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズを手がけ、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長から厚い信頼を受けていた人物。しかし2018年夏、過去の不適切発言によってディズニーに解雇されたのち、救いの手を差し伸べたのがワーナー・ブラザース/DCコミックスだった。その後、ガン監督は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3(原題)』への復帰も果たしており、ほとんど奇跡的な形で、マーベル/DCの垣根を超えることに成功したのである。
こうした言葉を踏まえてみれば、ガン監督が「どんなことでも起こりうる」と書いたことには説得力がある。すでにガン監督は『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)のタイカ・ワイティティ監督を『ザ・スーサイド・スクワッド』の出演者として引き入れてもおり、積極的に越境を試みているようにも見えるのだ。実際のところ、ガン監督は、いまや両スタジオの意志や思いを知る貴重なクリエイターとなりつつあるだろう。その存在感には、DC映画のプロデューサーであるピーター・サフランや『シャザム!』(2017)のデビッド・F・サンドバーグ監督も期待を寄せている。
ちなみに『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)監督のアンソニー&ジョー・ルッソは、コミック史におけるマーベル/DCのライバル関係を追うドキュメンタリー作品「スラグフェスト(原題:Slugfest)」で製作総指揮を務める。こちらでは両社の対立のみならず、共生や、お互いを高め合ってきた歴史についても描かれるとのこと。こうしたクリエイターたちの努力が、いずれ実を結ぶことになるだろうか?
Sources: James Gunn, Comicbook.com