ジェームズ・ガン、誹謗中傷受け一部のDCファンに声明 ─ 過去作すべて終了説を否定

“夜明け”前のDCユニバースに大嵐が吹いている。『ワンダーウーマン3』事実上の棚上げ、ヘンリー・カヴィルのスーパーマン役復帰の中止、およびワンダーウーマンやスーパーマンの『ザ・フラッシュ(原題)』登場シーンのカットと、過去数週間は既存のDCユニバースを終了させるかのような知らせが続々と届いた。
これらを指揮するのは、心機一転を図って設立された「DCスタジオ」共同CEOのジェームズ・ガンとピーター・サフランだ。ガンはコミック映画ファンのカリスマ的人気者で、マーベル・スタジオ『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』やDC映画『ザ・スーサイド・スクワッド』を成功させた信頼も厚い。ガンがDCスタジオ代表に就任すると、本人の「ファンの意見を聞く」とのマニフェストも響き、「ガンならやってくれるはず」との期待を集めた。
ところが2022年11月の就任以来、DCでは大幅な方向転換に伴うシリーズ中止報道が相次いだ。これを「既存ファンの切り捨て」と見た一部ファンは激しく反発。おそらくガンやサフランの元には数多くの誹謗中傷が集中したようで、耐えかねたガンは次のような声明を発表した。
ジェームズ・ガン、誹謗中傷に対する声明全文訳
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「ピーターと私がDCスタジオの代表職に就いた時に意識したことの一つに、ネット上のある種の少数派が、控えめに言って、騒ぎ立てて不親切になるだろうということがありました。
我々のDCUでの判断は、ストーリーにとっての、また85年近くも続いてきたDCキャラクターにとっての最良は何かという信条に基づくものです。これらの判断は素晴らしいものかもしれませんし、そうではないものもあるかもしれません。しかし、真摯な心と誠実さを常に持ち、常にストーリーを念頭に置いて行っています。
嫌がらせを受けたり、悪口を言われたりすることが好きな人なんていません。しかし、率直に言って、我々はもっと酷い目に遭ってきています。無礼な抗議が我々の行動に影響を与えることは、決して、絶対にありません。
この仕事を引き受けた時、波乱の時期があることは承知していましたし、とりわけ我々に訪れた気難しい状況の性質上、時には難しい決断や、はっきりしない決断を下さなくてはならないこともわかっていました。
ただし、アーティストとして、そして管理人として、DCのための幅広く素晴らしい未来を創造する手助けをする方が、我々にとってはよっぽど大切なのです。」
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