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『ゴジラvsコング』音楽家、巨大怪獣に合わせて巨大ドラムを特注していた

© 2021WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. & LEGENDARY PICTURES PRODUCTIONS LLC.

ゴジラとキングコング、因縁の対決がハリウッドで実現するゴジラvsコング。この映画で音楽を務めるのが、“地球イチのゴジラファン”を自称する作曲家のジャンキーXL/トム・ホーケンバーグだ。『デッドプール』(2016)や『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015)などを手がけてきた気鋭である。このたび米Colliderでは、その作曲秘話が語られている。

ホーケンバーグによれば、『ゴジラvsコング』の音楽家として就任が決まったのは2018年4月のこと。コロナ禍の影響によって公開が延期されたこともあるが、自身の仕事は2020年4月に完了したという。足掛け2年にわたるプロジェクトだったのだから、本作の規模の大きさがうかがえるというものだろう。

就任当初、ホーケンバーグが考えたのは「神様でも測れないほどの重量級モンスターが戦うのだから、音楽もそうじゃなきゃいけない」ということ。そこで最初に思い至ったのは、「そんなに大きいドラムは持ってない」という事実だったという。まずは形から入るスタイル、ということだろうか?

「サンディエゴにすごい楽器屋がいて、『トゥームレイダー ファースト・ミッション』(2018)でドラムをいくつか作ってもらったんです。彼はオランダ出身なんですが、アメリカ育ちで、しかも家はインドネシア系。だからインドネシアや太平洋諸島に由来する楽器にも関心があるんです。『トゥームレイダー』でもそういう楽器が必要で、太平洋諸島のドラムらしい特徴のあるものをきちんと作ってくれました。」

『ゴジラvsコング』でもホーケンバーグは同様の楽器を求め、再びその力を借りることにした。『トゥームレイダー』のパーカッションを活用する手もあったが、まずホーケンバーグは「バスドラムが必要なんだけど、どれくらいの大きさまで作れる? 2.5メートルぐらい?」と尋ねたという。返事は「ドラムのサイズには限界がある」。ドラムヘッドに使用するため、どれだけ大きな牛皮を調達できるかにかかっているというのだ。

「そんなことは考えたこともなかったんですが、大きな皮を見つけてもらいましたよ。直径1.5メートル、あれはデカかったですね。どれほどデカいものか、自分でもわかっていなかった。ドラムの直径が1.5メートルってことは、長さは2メートル近くなるんです。(家まで)大きなトラックで運んでもらったんですが、どうやってこれを家の中に入れるんだと。ガレージのドアならギリギリ通ったので、6人がかりでガレージまで転がしましたよ。」

かくしてホーケンバーグは『ゴジラvsコング』のために巨大ドラムを特注で用意したわけだが、その出来栄えには「すごく良い音が出ています。素晴らしい」と大いに満足している模様。大怪獣の激突を見届けるにあたっては、映画を盛り上げる巨大楽器にも注意してみて。

映画『ゴジラvsコング』は2021年5月14日(金)に全国公開予定。

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Source: Collider

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。外部寄稿に『TENET テネット』『ジョーカー』『シャザム!』『ポラロイド』劇場用プログラム寄稿など。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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