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『ゴジラxコング』新ヴィラン・スカーキングは「人間の恐ろしさそのもの」「人類の最悪の部分」と監督

ゴジラvsコング
© 2021WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. & LEGENDARY PICTURES PRODUCTIONS LLC.

モンスター・ヴァース最新作、映画『ゴジラxコング 新たなる帝国』では、いよいよ怪獣王・ゴジラとコングが本格的共闘を果たす。最強タッグの前に立ちはだかるのは、“新たなる脅威”スカーキングだ。しかし、このヴィランにどんな背景と能力があるのか、その詳細は明かされていない。予告編にもわずかに登場しているが、人類や怪獣たちにどんな恐怖をもたらすかはわかっていないのだ。

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前作『ゴジラvsコング』(2021)から続投するアダム・ウィンガード監督は、英Total Filmにて、謎に包まれたスカーキングの情報をわずかに明かしてくれた。どうやら、その恐ろしさは“人間”に関連しているようで……。

「この映画の興味深いところは、かつてない方向にシリーズが進んでいること。スカーキングがまさにそうで、ある意味では人間の脅威そのものに最も近い、人間の恐ろしさをタイタン(怪獣)に重ね合わせたような存在です。コングが人類の最良の部分を表しているのと同じで、スカーキングは人類の最悪の部分を拡大したよう。スカーキングは、これまでの映画で最大の脅威だと言えます。」

ウィンガード監督は、スカーキングは「タイタン一体で戦うには巨大すぎる」とも言っている。“巨大”とはサイズのことなのか、強さのことなのか、それとも……。いずれにせよ、非常に恐ろしいヴィランであることに変わりはない。ゴジラとコングは、それゆえ「倒すためにチームを組まなければいけない」というのだ。

監督の言葉、そしてスカーキングのルックから判断するに、劇中ではコングとスカーキングが対となる形で描かれそうだ。しかしその一方、“人間の脅威”という点でスカーキングの存在はゴジラにも重なってくる。なぜならゴジラこそ、人類の愚行である戦争と核実験によって生まれた怪獣だからだ。三大怪獣の戦いだけでなく、物語に含まれる倫理的なテーマがどう着地するのかも本作の見どころといえるだろう。

出演者には、『ゴジラ vs コング』からモナークの人類言語学者アイリーン・アンドリューズ役のレベッカ・ホール、バーニー・ヘイズ役のブライアン・タイリー・ヘンリー、少女ジア役のカイリー・ホットルが続投。新たに『美女と野獣』(2017)のダン・スティーヴンス、『THE BATMAN -ザ・バットマン-』(2022)のアレックス・ファーンズ、『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021)のファラ・チェンが加わった。

映画『ゴジラxコング 新たなる帝国』は2024年4月26日(金)公開

Source: Total Film

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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