『ゴジラxコング』続編、新監督が決定 ─ SF映画『アイ・アム・マザー』が高評価の新鋭

モンスター・ヴァース『ゴジラxコング 新たなる帝国』の続編映画(タイトル未定)の監督に、新鋭グラント・スピュートリが就任したことがわかった。米The Hollywood Reporterなどが報じている。
『ゴジラvsコング』(2021)『ゴジラxコング 新たなる帝国』(2024)のアダム・ウィンガード監督は、A24製作の新作アクション・スリラー『Onslaught(原題)』が2024年秋より撮影開始となるため、スケジュールの都合で続編を離脱。ワーナー・ブラザース&レジェンダリー・ピクチャーズは、すぐさま後任者の検討に入っていたとみられる。
新たに起用されたグラント・スピュートリは、複数のCMや短編映画を手がけたのち、2019年にはヒラリー・スワンク主演のSF映画『アイ・アム・マザー』で長編映画デビュー。サンダンス映画祭で支持を受け、Netflixが世界配給権を獲得していた(現在も配信中)。同作はRotten Tomatoesでも批評家スコア89%という高評価を得ている。
就任発表にあたり、スピュートリは自身のInstagramにて「これは(文字通りの)大ニュース。とても光栄なことです。長年にわたる巨大怪獣の大ファンとして、モンスターバースに登場した素晴らしい監督たちの後を継げることは夢のよう。怪獣(タイタン)級の機会をくださったレジェンダリーに心から感謝します」とのコメントを発表した。
これまでモンスター・ヴァースは、『GODZILLA ゴジラ』(2014)のギャレス・エドワーズを皮切りに、主にインディペンデント映画で活躍してきた才能を大作映画に抜擢。『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019)のマイケル・ドハティも、大作映画の脚本を執筆した経験はあったが、自ら監督として高予算作品を手がけるのは初めてだった。その点では、今回も非常にモンスター・ヴァースらしい人選と言えるだろう。
『ゴジラxコング』続編では、『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021)のデヴィッド・キャラハムが脚本を執筆。前作監督のウィンガードは、“続編ではゴジラを中心にしたい”とのアイデアも明かしていたが、その内容が反映されているかは不明だ。ただしあくまでも友好的な離脱とあって、今後、原案や製作総指揮に名前が残る可能性もある。
▼ 『ゴジラxコング』の記事
Source: The Hollywood Reporter