『ゴジラxコング 新たなる帝国』ゴジラとコングのバトルには『ゼイリブ』名シーンからの影響がある?監督が示唆

「モンスター・ヴァース」最新作『ゴジラxコング 新たなる帝国』ではゴジラとコングがタッグを組むとされているが、劇中では二大モンスターの激しいバトルシーンにも期待できそうだ。アダム・ウィンガード監督は、ゴジラとコングの壮絶な「再試合」を予告している。
前作『ゴジラvsコング』(2021)では、タイトルの通りゴジラとコングが正面衝突。人間たちを巻き込んだ激戦を繰り広げたが、思わぬ横槍が入ったことにより決着がつかないまま幕を閉じた。『ゴジラxコング』で再び顔を合わせることになる二大モンスターは、新たな強敵スカーキングの出現により手を組まなければいけない状況になる。
当然ながらゴジラとコングがすんなり協力するわけもなく、監督を続投するアダム・ウィンガードによれば、二匹の戦いが存分に描かれるという。本国で行われた上映会の場で、「この映画では、再試合があります」と語っているのだ。
その一方で、「そこまで単純なものではありません」と意味深なウィンガード監督。「実際はもっと複雑なんです」と、今回の戦いには事情があることを示唆している。
そんなウィンガード監督は、ヒントを残してくれた。「彼らのバトルのコンセプトは、私のお気に入りの映画である『ゼイリブ』からインスピレーションを受けている」というのだ。ホラー映画の巨匠ジョン・カーペンター監督による『ゼイリブ』(1988)は、地球侵略を目論むエイリアンと人間たちの戦いを描いたSFアクション。肉体労働者の主人公ナダは、人間社会に溶け込んだエイリアンをたまたま拾ったサングラスで見分け、知人のフランクをはじめ敵に立ち向かう同志を集めながら戦いに身を投じていく。
ゴジラとコングの戦いは、ウィンガード監督が「最高のアクション」と称する『ゼイリブ』劇中のワンシーンから影響を受けているという。それが、およそ6分間にわたって繰り広げられるナダとフランクの殴り合いだ。ナダから「サングラスをかけろ」といきなり言われたフランクは腹を立て始め、相手の顔面に一撃を食らわす。ナダは助けたかっただけなのだが、フランクが手を出したことを引き金に、2人はヘトヘトになるまで殴り合いを続けるのだ。
印象的な同シーンについて、ウィンガード監督は「ヴィラン対ヒーローという構図ではなく、2人のヒーローが誤解によって戦いを繰り広げているのです」と説明。『ゴジラxコング』でのゴジラとコングの再試合も、なんらかの勘違いをきっかけに始まることを示唆した。
ちなみにウィンガード監督は以前、『ゴジラxコング』では人間たちが介入しない「モンスターたちだけで彼らのことをやっているシークエンス」があることを明かしていた。いわく、「最長で8分」ほどだというが、もしやゴジラとコングの再試合のことだったりして……。
映画『ゴジラxコング 新たなる帝国』は2024年4月26日(金)公開。
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Source: /Film