ライアン・ゴズリングの宇宙映画、『スパイダーマン:スパイダーバース』フィル・ロード&クリス・ミラーが監督に就任

『ラ・ラ・ランド』(2016)『ファースト・マン』(2018)のライアン・ゴズリングが主演を務める宇宙映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー(原題:Project Hail Mary)』に、『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018)製作総指揮のフィル・ロード&クリス・ミラーが監督として就任したことがわかった。米Varietyが報じている。
本作は、『オデッセイ』(2011)原作者のアンディ・ウィアーが2021年春に米国で刊行する新作小説を映画化するもので、とある宇宙飛行士が地球を救うために単身で宇宙船に乗り込む物語。鮮やかな仕掛け、ユニークなアイデアが詰まったストーリーに仕上がっているという。報道によれば、ゴズリングは小説の原稿を読み終える前に、映画化権を取得した米MGMの幹部に“ロード&ミラーにぴったりの企画だ”と働きかけたとされる。
ロード&ミラーは監督のほかプロデューサーも兼任。そのほか、製作陣にはゴズリングと原作者のウィアー、『スパイダーマン』シリーズや『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』のエイミー・パスカル、『ナイスガイズ!』(2016)『女王陛下のお気に入り』(2018)のケン・カオ、『デッドプール』シリーズや『オデッセイ』のアディチャ・スードが名を連ねた。話題作を手がけてきた盤石の顔ぶれが並んだあたり、本作への力の入り具合がうかがえるというものだろう。
『スパイダーマン:スパイダーバース』でアカデミー賞に輝いたロード&ミラーは、過去に『21ジャンプストリート』シリーズや『LEGO(R) ムービー』(2014)で監督を務めて以来、さまざまな企画にプロデューサーや脚本家として参加。『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(2018)を製作途中に降板したため、長編映画の監督業は『LEGO(R) ムービー』以来となる。二人はユニバーサル・ピクチャーズとファーストルック契約(優先契約の一種)を結んでいるが、MGMとユニバーサルの協議を経て、本作の就任が実現したという。なお、ロード&ミラーは同じくアンディ・ウィアー作品『アルテミス』(ハヤカワ文庫SF刊)の映画化企画や、ウィアーの原案による別の企画にも携わっている。
Source: Variety