スター・ウォーズ「ハン・ソロ」本編の80%以上を再撮影か?製作費は当初の2倍以上との噂

かねてより製作トラブルの報じられてきた、『スター・ウォーズ』のスピンオフ映画『ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(原題:Solo: A Star Wars Story)』全編の80%以上が再撮影された可能性が浮上してきた。シリーズのファンサイト、米Star Wars News Netが伝えている。

『ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』は若き日のハン・ソロを主人公に、『ヘイル・シーザー!』(2016)のアルデン・エーレンライクが主演を務める作品だ。当初は『LEGO(R) ムービー』(2014)などを手がけたフィル・ロード&クリス・ミラーが監督を務める予定だったが、2017年6月に「創造性の違い」を理由にプロジェクトを離脱。後任者にはベテラン、ロン・ハワード監督が就任していた。

ロン・ハワード監督の再撮影、膨大な製作費に?


この情報が語られたのは、Star Wars News Netのポッドキャスト「The Resistance Broadcast」。したがって噂の域を出ない情報であり、確たる信憑性が保証されているものではないことをご理解いただきたい。

2017年6月、フィル&クリス前監督が本編の3分の2以上を撮り終えてから降板したことを受けて、ロン新監督はすでに撮影された映像をどこまで使うのかという検討を経てから再撮影に臨んでいた。ロン監督はフィル&クリスの手による素材が有用だと述べていたものの、どうやら状況には変化があったようだ。
『ソロ』関係者によると、ロン監督は本編の「ほとんどすべて」「80%以上」を再撮影しており、製作費は当初の2倍にも膨れ上がったというのである。

もっともこうした事態になることは、監督の交代劇があった時点で十分に想像できたことだろう。フィル&クリスは脚本を無視した即興演技を求めて撮影を進行し、その結果としてキャスリーン・ケネディ(ルーカスフィルム社長)や脚本家のローレンス・カスダンとの不和が生じたといわれていたのだ。監督が降板した以上、ルーカスフィルムが当初想定していたビジョンへと舵を切るのは当然の判断といえる。
また、フィル&クリスが独自の作家性を活かした作品を生み出すタイプのクリエイターであるのに対して、ロン監督は比較的オーソドックスなスタイルで映画を撮ることもできる、いわば職人仕事に長けたクリエイターである。「相反する」といえば言いすぎかもしれないが、両者の撮影した素材を共存させることは非常に難しかったのではないだろうか。

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なお『ソロ』の製作費は公式に発表されていないが、スピンオフ作品の第1弾となった『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)は約2億ドルを費やして製作されたという。仮に『ソロ』ではその倍の金額が必要になったとすれば、ディズニー/ルーカスフィルムは『ソロ』や『スター・ウォーズ』ブランドを“守る”ために約4億ドルを投じたことになるわけだ。もっともこれは、それだけの金額を確実に回収できるという絶対的な勝算があってのことだろう。

 

今回の情報が真実ならば、フィル&クリスの後任者であるロン・ハワード新監督は、確実に「監督」としてクレジットされることになりそうだ(膨大な再撮影が報じられた『ローグ・ワン』において、その指揮を執ったトニー・ギルロイは「脚本」としてクレジットされていた)。なお、フィル&クリスの両名がなんらかの形でクレジットされるかどうかは不明である。

映画『ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』は2018年5月25日に米国公開予定
ちなみにポッドキャストの中で、ある出演者は「映画が良ければ(トラブルは)すべて忘れられる」とコメントしている。今はただ、そうなることを望むばかりだ……。

Source: https://screenrant.com/han-solo-ron-howard-reshoots-budget/
© Twentieth Century Fox Film Corporation 写真:ゼータ イメージ

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THE RIVER編集長。ライター、メディアの運営や映画などのプロモーション企画を行っています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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