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「ハンニバル」マッツ・ミケルセンの起用、テレビ局は反対していた「ヒュー・グラントやジョン・キューザックではどうか」

©THE RIVER

ドラマ「HANNIBAL/ハンニバル」(2013-2015)は、“北欧の至宝”マッツ・ミケルセンの名前を世界に広め、スターダムに押し上げた作品のひとつ。ところが企画当初、本作のレクター博士役にはマッツではなく『ハイ・フィデリティ』(2000)のジョン・キューザック、“ラブコメの帝王”として知られるヒュー・グラントの名前が挙がっていたという。

脚本・製作総指揮のブライアン・フラーは、放送を担当する米NBCとの間で、長きにわたり「ハンニバル・レクターを演じる俳優についての意見が合わなかった」ことを明かしている。米Colliderにて語られたところによると、当時のNBC側は「もっと一般受けする、メインストリームの、もっとアメリカ人らしい」俳優を想定していたというのだ。

「おもしろい堂々巡りがありました。僕が“マッツ・ミケルセンがいい!”と言うと、“いや、ヒュー・グラントはどうですか?”と言われるんです。そこで“いいですね、オファーしましょう。断られるでしょうけど”と答えるんです。そしたらオファーが行って、断られて。そこで“マッツ・ミケルセンは?”と言うと、“ジョン・キューザックはどうでしょう?”と返ってくるんで、“いいですね、オファーしましょう。断られるでしょうけど”と答える。そしたらオファーが行って、また断られたから、“じゃあマッツ・ミケルセンは?”って言う。これがヒュー(・ダンシー、ウィル役)が決まってから3~4ヶ月つづいたんですよ。」

当時はフラーがマッツを推しても、局側からは反対の声があがったという。フラーいわく、その理由は「ヨーロッパ出身だからとか、いかにも人を食べそうに見えるからだとか」。長いやり取りの末、最終的にはフラーが「マッツこそレクター。僕が考えるのは彼だし、そういう脚本を書くべきだし、挑戦すべきだし、作品を理解すべき」との熱弁をふるったことがNBC幹部の信頼を勝ち取り、キャスティングの決定打になったという。

ちなみにマッツがレクター役に起用したのち、NBCは「ハンニバル」への期待値を下げ、番組への投資も大きく減らしたのだとか。しかしフラーは、このことを「マッツ・ミケルセンをキャスティングしたことの恩恵」だったと振り返っている。「毎週1千万人が見るドラマにする必要があったなら、きっと実現できないことがたくさんあったと思う。一般の視聴者に合わせて、ある程度ストーリーを制限しなければいけなかったのではないかと。だからマッツは、僕たちが描きたいストーリーを描かせてくれた贈り物なんですよ」。

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Source: Collider

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

THE RIVER編集部。「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。劇場用プログラムや各種媒体への寄稿なども喜んで承りますので、お気軽にお尋ねください。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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