ハンス・ジマーがゼンデイヤ主演「ユーフォリア/EUPHORIA」シーズン3に音楽参加

ゼンデイヤ主演、HBOオリジナルシリーズ「ユーフォリア/EUPHORIA」シーズン3の作曲家として、『ダークナイト』『デューン 砂の惑星』シリーズなど数々の映画音楽で知られる巨匠ハンス・ジマーが参加することがわかった。米Deadlineなどが報じている。
HBOとA24がタッグを組み、ラッパーのドレイク製作総指揮で贈る「ユーフォリア/EUPHORIA」は、ドラッグ、セックス、バイオレンス、アイデンティティ、トラウマ、ソーシャルメディア、恋愛、友情など、現代社会の問題を抱えて生きる高校生たちを描くTVシリーズ。シーズン1&2の音楽を担当したイギリス出身のアーティスト、Labrinth (ラビリンス)もジマーとともにシーズン3に携わる。
ジマーは「先見の明あるサム・レヴィンソン率いる、素晴らしいストーリーテラーのチームに加われて光栄です。彼らは視聴者にとって大きな意味のある、大胆で心を動かすシリーズを創り上げてきました。ラビリンスの音楽は番組のアイデンティティを形成しましたし、私自身も音楽を通じて、進行中の物語と、この新シーズンを形づくる手助けができることを楽しみにしています」と頼もしいコメントを寄せている。
また、ラビリンスも「『ユーフォリア』ユニバースの新章です。映画音楽における私のヒーローのひとり、ハンスが加わり、この新シーズンに新たな魔法がかけられるのは素晴らしいことです」とジマーへのリスペクトを示した。

監督・脚本・製作総指揮のサム・レヴィンソンは、「ハンスとともに仕事ができるのは本当に名誉なことです。今シーズンは(ジマーが手がけた)『インターステラー』と『トゥルー・ロマンス』のスコアにあわせて執筆しました。彼は当初から創作のDNAに深く根付いています」と明かした。「過去のシーズンでラビリンスと成し遂げてきた仕事を心から誇りに思いますし、ハンスが私たちを新たな高みへ押し上げてくれることを楽しみにしています」。
本作では主人公ルー役のゼンデイヤをはじめ、ハンター・シェイファー、ジェイコブ・エロルディ、シドニー・スウィーニーといった出演者たちが人気スターへ成長。シーズン3では主要キャストが続投し、劇中でも時間の経過を経て、いよいよシリーズの完結が描かれるとみられる。
シーズン1・2では、ヒップホップやR&B、エレクトロニカを中心に、ビリー・アイリッシュとスペインの歌姫ロザリアがコラボレーションした「Lo Vas a Olvidar」や、ラナ・デル・レイが歌う「Watercolor Eyes」など、シリーズのダークなムードとマッチした音楽も大きな見どころとなっていた。現代的なテーマとも共鳴してきたラビリンスのスコアと、大ベテランのジマーによる音楽の化学反応がシリーズをさらに盛り上げてくれそうだ。
「ユーフォリア/EUPHORIA」シーズン3の配信時期は未定。ただし、現時点では2026年の配信開始とみられている。
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Source: Deadline, The Hollywood Reporter, Rolling Stone