トム・ハーディはテディベアみたいで、みんなをハグしてくれる ─ 共演者証言

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015)や『ヴェノム』シリーズなど、ワイルドなキャラクターを演じることが多いトム・ハーディ。しかしその素顔はとても心優しく、温かさに溢れているのだそう。2024年秋に日本公開される『THE BIKERIDERS(原題)』の共演者たちがハーディの人となりに触れている。
『THE BIKERIDERS』はそのタイトル通り、60年代アメリカを舞台に、インタビュー形式で綴られる伝説的モーターサイクルクラブの栄枯盛衰を綴るバイク映画。『エルヴィス』『デューン 砂の惑星 PART2』などのオースティン・バトラーとハーディの初共演作品となり、ジョディ・カマー、マイケル・シャノン、マイク・ファイスト、ノーマン・リーダスなど豪華キャストでも目下注目を集めている。

本作では、地元の荒くれ者たちを仕切るジョニーというハーディにうってつけの役を演じているが、プレミア上映の場で、プロデューサーのブライアン・カバナー=ジョーンズいわく「トムはテディベアでしたよ」とハーディについて言及。バトラーも「その通りですね。彼は優しい人なんです」と賛同している。
キャストの一員であるデイモン・ヘリマンは「僕はトムは怖そうだって思っていたんですが、とても素敵な人なんだって分かりました」と抱いていた印象が覆されたエピソードを明かした。
「本当に、彼は現場を歩き回って、みんなにハグしていくんですよ。現場にくるたびに本当に毎回、”やあ、調子はどうだい?うまくいってるか?”って感じで、僕たち全員にハグしてくれるんです。彼のことが大好きになりました。」

バトラーは、ハーディが撮影現場ではギリギリまでジョークを言っているのに、アクションがかかると「これ以上ないほど激しい男」に豹変する様に驚いたと以前にも語っている。それまではまるで「グリズリー(ベア)のように常に真剣な方だと思っていた」と喩えられていたのに、その実はテディベアというのは可愛らしく、ユーモラスだ。共演者たちにハグして回るテディベア・ハーディを想像するだに微笑ましい。
キャリア初期の『ネメシス/S.T.X』(2002)出演時には、「挨拶もしない、変な、孤独な若者だった」と内向的な振る舞いを後々、パトリック・スチュワートに後々に指摘されていたが、テディベアのようにスイートなハーディが現在の真の姿なのだろう。
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Source:Variety