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トム・ハーディ、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』続編に改めて意欲 ― 「ゴーサインが出たらすぐ始める」

マッドマックス 怒りのデス・ロード
Photo by DAVID HOLT https://www.flickr.com/photos/zongo/17584997916

トム・ハーディという俳優にとって、あるいは映画史にとって、ジョージ・ミラー監督作品『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015)は非常に重要な作品だ。アメリカのみならずここ日本でも空前の話題を呼んだ本作は、老若男女幅広い層に愛されたアクション映画だった。この作品で、トムは主人公マックス役を演じていたのである。

世界で絶賛を受けた『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を受けて、ジョージ監督は続編の計画を練っていたとされる。しかし後述する理由によってであろうか、2018年7月現在、残念ながらその続報は聞こえてこないままだ。
そんな中、ポップカルチャーの祭典「San Diego Comic Con 2018」の会場にて、米Varietyはトムに対して『マッドマックス』次回作の件を直撃している。するとトムは、改めて続編への意欲を示したのだった。

「観客は『マッドマックス』の続編を期待していい」。こう記されたVarietyの投稿には、わずか数十秒ながらトムの力強い言葉が記録されている。

「(『マッドマックス』は)ずっと3作品やる計画だったんです。なので、その機会がやってきて、次の映画にゴーサインが出るのを今も待っているところ。でも僕が関わっていた時は、(次回作には)要素が多すぎたんですよね。」

この口ぶりからは、トムが現在『マッドマックス』に関するプロジェクトからは離れていることがうかがえる。どうやら、シリーズの主導権はシリーズの配給を担当するワーナー・ブラザースにあるようだ。

「ワーナー・ブラザースに(権利が)属していますから、ゴーサインを出すのは彼らでしょうね。たくさんの企画があるので、現実に動き出すのをみんなが待ってるんです。そうなったらすぐに始めますよ。」

ジョージ監督が構想を練り、主演を務めるトムのモチベーションも高いというのに、なぜ『マッドマックス』シリーズの続編が作られそうにないのか。

それは2017年11月、ジョージ監督とワーナーが『怒りのデス・ロード』の製作費をめぐって対立したことに起因するとみられている。2018年4月に伝えられた情報によれば、監督側はワーナーへの信頼を失っており「今後いかなる作品も共同製作することができなくなった」とまで主張しているという。とはいえジョージ監督は、あくまで続編は「未来のこと」であり、今はわからないというスタンスを貫いてもいる。クリエイターもファンも望んでいる続編が大人の事情で作られない、それほど残念な話もないはずだが……。

Source: Variety
Eyecatch Image: Photo by DAVID HOLT

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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