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ハリソン・フォード、『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』批判にコメント ─ 「批評家のルールがあったということ」

『インディ・ジョーンズ』
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映画『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』(2008)から15年、ついにシリーズ最新作『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』が2023年6月30日に日米同時公開となる。ハリソン・フォードがインディ役を卒業するとあって、相当の完成度が求められるに違いない一作だ。

その背景には、前作『クリスタル・スカルの王国』の評価が二分されたという過去がある。興行収入こそシリーズ最高額を記録したものの、同年のラジー賞では“最低リメイク及び続編賞”の不名誉に選ばれたほか、脚本のデヴィッド・コープも結末を苦々しく思っていたことを告白。一方、シネフィルとしても名高い映画監督クエンティン・タランティーノは同作を評価しており、まさに賛否両論だ。

では、『クリスタル・スカルの王国』が厳しい批評を受けたことを、主演を務めたハリソン自身はどのように感じているのか? 米The Hollywood Reporterのインタビューでは「批評家たちは手厳しかったですよね。ただ、今ではどうなっているんですか?」と問いかけ、自身の見解を語った。

「彼ら(批評家)のルールがあったということです。スティーブン・スピルバーグとジョージ・ルーカスのルールではなく、彼らが“この映画はこうあるべきだ”というルールを押し付けていた。私はその問題にまともに取り組む必要はないと感じているし、誰もが自分の意見を持つ権利があると思います。おそらく、あの作品は私たちが望んでいたほど成功はしなかったんでしょう。けれど、今回の映画(『運命のダイヤル』)まで持ち越されるほどの態度や振る舞いを生むことはしませんでしたよ。」

キャリアを代表する作品ならびにキャラクターである『インディ・ジョーンズ』について語るとき、ハリソンからは常に物事を俯瞰的に捉えるような穏やかさが感じられる。『運命のダイヤル』については「最後を見届けたかった」、話題の“デジタル若返り”については「若くありたいという意味ではなく、年を重ねられたことを嬉しく思う」と述べて、いつも冷静沈着である。『クリスタル・スカルの王国』の評価に対しても、まさにハリソンらしい器の広さがにじんでいる。

最新作『運命のダイヤル』は、過去作の1930年代から一転、1969年を舞台としたアメリカとロシアの宇宙開発競争を背景とする物語が展開される。監督は『フォードvsフェラーリ』(2020)のジェームズ・マンゴールドが務め、新キャストにフィービー・ウォーラー=ブリッジ、マッツ・ミケルセン、ボイド・ホルブルック、アントニオ・バンデラスが登場。シリーズの監督を務めてきたスティーブン・スピルバーグは製作総指揮として携わっており、映画音楽の歴史に名を刻むテーマ曲を手がけたジョン・ウィリアムズは本作でも音楽を担当している。

映画『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』は2023年6月30日(金)日米同時公開。

Source: The Hollywood Reporter

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Yuka ShingaiYuka Shingai

携帯向け音楽配信事業にて社内SE、マーケティング業務に従事した後、妊娠・出産を機にフリーライターに転向。 映画とお酒と化粧品が好き。日課のオンライン英会話でもしょっちゅう映画の話をしています。

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