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『ワイルド・スピード』スピンオフ映画は「ガチでハードコア」 ― ジェイソン・ステイサムが高い目標掲げる

『ワイルド・スピード』シリーズ初のスピンオフ映画『ホブス&ショウ(邦題未定、原題:Hobbs and Shaw)』の準備が着々と進められているようだ。この作品は、シリーズで人気の“筋肉コンビ”、ルーク・ホブス(ドウェイン・ジョンソン)とデッカード・ショウ(ジェイソン・ステイサム)を主人公とするアクション映画。監督は『アトミック・ブロンド』(2017)や『デッドプール2』(2018)など、現代のアクション映画を牽引する俊英デヴィッド・リーチが務める。

2019年7月の米国公開まで1年を切った今、ステイサムは本作『ホブス&ショウ』をどんな作品だと捉えているのか? 米Colliderのインタビューでは、なんと「ガチでハードコア(fucking hardcore)」という言葉が飛び出した…!

(C)Universal Pictures

「すべてを兼ね備えた作品に」

スタントパーソンとしてキャリアをスタートさせ、『ジョン・ウィック』(2014)や『アトミック・ブロンド』といったシリアスでスタイリッシュな作品から、『デッドプール2』というR指定アクション・コメディまで撮ってしまう。そんなデヴィッド・リーチというクリエイターの作風について、ステイサムは「地に足の着いた、ダークなものだと思ってます」と語る。

「『アトミック・ブロンド』は最高の出来で、あの世界には、みなさんが言うような彼の作風がきちんと入ってるんですよね。彼は『ワイルド・スピード』らしからぬことをやろうとしていると思います。『ワイルド・スピード』のキャラクターで彼ならではのことをやろうとしていて、きちんと信頼感も与えようとしている。現実的で、リアルで、ガチでハードコア(fucking hardcore)な作品になりますよ。」

映画『メカニック』(2011)において、ステイサムはリーチ監督と、主演俳優とスタントパーソンという関係で共演したことがある。当時のエピソードを振り返りながら、ステイサムは監督のアクションに関する能力を称賛しているほか、事前にプリビズ(ビデオコンテ)を作成するという制作方法や、登場人物を大切にする物語へのアプローチにも好感を示しているのだ。

「彼は非常に効率的な仕事をするし、登場人物をとても気にかけてくれます。僕たちは、ショウと妹や母親の関係、それが意味するものを書き込もうとしているんです。それから、(悪役の)イドリス・エルバやそのほかとの関係はどうなのか。彼(リーチ)はいろんなことにすごく気を遣っていますね。」

ショウの母親マグダレーンは、シリーズの前作『ワイルド・スピード ICE BREAK』(2016)に登場。妹役には『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』(2018)のヴァネッサ・カービーが出演交渉中だと報じられている。ちなみに登場人物の関係を掘り下げるアプローチは、ジョンソン演じるルーク・ホブスにも当てはまるとのこと。ステイサムいわく、本作ではホブスとその母親・娘の関係も描かれることになるそうだ。

© Universal Pictures

またステイサムは「僕は監督じゃないので、映画のトーンをコントロールしてるわけじゃないんですが」と前置きしつつ、『ホブス&ショウ』という作品に高い目標を掲げている。

「楽しい要素と同じくらい、きちんと意味のあるものを入れていきたい。要するに笑ってほしいし、心が引き裂かれるようなものにしたいし、楽しんでほしいんです。ライド・アトラクションのような、すべてを兼ね備えた作品になるべきだと思っています。デヴィッド(・リーチ監督)もそういう作品を目指していますよ。バカバカしい笑いも、楽しいところも、激しいアクションも、最高のドラマも、深みのある要素も入れたがっているんです。」

映画『ホブス&ショウ(邦題未定、原題:Hobbs and Shaw)』は2019年7月26日米国公開予定。

Source: Collider

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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