米ハズブロ、パワーレンジャーの権利買収で一大計画を構想 ― 再映画化の計画も

2018年5月3日、米国の大手玩具メーカーであるハズブロ社が人気特撮シリーズ「パワーレンジャー」の権利を買収したことが報じられた。
日本の「スーパー戦隊シリーズ」を原案とするパワーレンジャーは、これまで米サバン・エンターテインメント(サバン・ブランド)が権利を有していたが、このたびハズブロはシリーズの知的財産や玩具の製造権(日本ほか一部アジアは除く)を買収。その金額は5億2,200万ドルにのぼると報じられている。

ハズブロ社といえば、製作会社「Hasbro Studios」「Hasbro Films」を設立して映画版『トランスフォーマー』に深く携わるなど、玩具のみならず映画やテレビを巻き込んだ一大計画を仕掛けることでおなじみだ。
2018年5月31日(米国時間)に開催された同社の戦略決定会議では、ブライアン・ゴールドナーCEOが「パワーレンジャー」ブランドの展開を語ったという。米Toku Nationでは、ブライアン氏の構想が参加者によって報告されている。

映画『パワーレンジャー』(2017)より (c)2017 Lions Gate TM

映画、テレビなど巻き込んで世界的展開へ

ブライアンCEOは、ハズブロ社の培ってきたノウハウを用いて、これまで「パワーレンジャー」ブランドが到達しえなかった領域を目指していくことを示唆している。

「私たちはパワーレンジャーの権利を買収したことをお知らせしました。(ハズブロという)ブランドの計画を作っていくうえで、このことは私たちが信じるものを強く示す機会となります。
パワーレンジャー・ブランドを買収して戦略にすぐさま組み込むこととは、エンターテインメントの世界で(パワーレンジャーを)活性化させるということです。将来的には映画のほか、もちろん玩具やゲームといった製品にまたがって世界的に展開していきます。私たちは、このブランドは可能性を十分引き出されていない、きちんと評価されていないと感じていました。今回の買収は、より優れた方向にブランドを活用できる絶好の機会だと思っています。」

 

ある意味では非常に挑発的な発言にも聞こえるが、それほどハズブロ社は「パワーレンジャー」ブランドの開発と展開に自信を抱いているということなのだろう。
2017年にはライオンズゲート&サバン・フィルムズによって映画版『パワーレンジャー』が製作・公開され、続編も企画されていた。ハズブロ社の権利買収でその計画には少なからず変化が生じているとみられるが、将来的に製作されるという映画版が2017年版の流れを汲むものになるのか、それとも早くもリブートとなるのかはわからない。

なお、ハズブロが精力を注いできた映画版『トランスフォーマー』シリーズについては、2018年12月に米国公開されるスピンオフ映画『バンブルビー(邦題未定、原題:Bumblebee)』をもって、その後の計画は不明となっている。同社の映画製作部門もまた大きな変革を迎えている可能性もありそうだ。

Sources: Toku Nation, ComicBook.com, 日本経済新聞
Eyecatch Image: 『パワーレンジャー』(2017)より (c)2017 Lions Gate TM

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THE RIVER編集部。わかりやすいことはそのままに、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすくお伝えしたいと思っています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp へ。

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