『ホーンテッドマンション』USプレミア、俳優ストライキのためミッキーマウスらが登場 ─ ディズニーヴィランズも

ディズニーランドの人気アトラクションを実写映画化した『ホーンテッドマンション』のUSプレミアが、2023年7月15日（米国時間）に開催された。前日より全米映画俳優組合（SAG-AFTRA）のストライキがスタートする中、大手スタジオによる初めてのプレミア・イベントとなった。

このイベントは以前から計画されていたもので、SAG-AFTRAのストライキを受けて内容を変更。当初は出演者のティファニー・ハディッシュ、ラキース・スタンフィールド、ダニー・デヴィート、ジェイミー・リー・カーティスらが登場する予定だったが、ストライキのため参加が不可能となった。

会場となったカリフォルニア ディズニーランド・リゾートの「ホーンテッドマンション」前にはレッドカーペットが敷かれ、劇中の衣裳やおなじみの胸像を展示。参加できなくなったキャストに代わり、本作やアトラクションをイメージしたコスチュームを着用したミッキーマウスとミニーマウスのほか、マレフィセント、クルエラといったディズニー・ヴィランズが登場した。

また、各国の「ホーンテッドマンション」からキャストがそれぞれのコスチュームをまとって参加。東京ディズニーランド(R)のダークグリーンのコスチュームをはじめ、ディズニーランド・パリや香港ディズニーランドなどからキャストたちが集結した。

SAG-AFTRAのストライキにより、ハリウッドでは映画・テレビのプレミア・イベントが続々と中止されている。ユニバーサル・ピクチャーズは、クリストファー・ノーラン最新作『オッペンハイマー（原題）』のニューヨーク・プレミアを見合わせ、開催予定日の7月17日に上映イベントを実施することを決定。翌18日にロサンゼルスで開催予定だった、ゾーイ・サルダナ、ニコール・キッドマン、モーガン・フリーマンら出演のドラマシリーズ「Special Ops: Lioness（原題）」のプレミアも中止となった。

『ホーンテッドマンション』のプレミアには、監督のジャスティン・シミエンが予定通り登場。米The Hollywood Reporterの取材に対し、ストライキ中のプレミア開催については「非常に複雑な気持ち」だと述べつつ、それでも参加を決めた理由をこう語った。

「出演者の皆さんや、脚本家のケイティ・ディポルドを誇りに思います。彼女たちの仕事を称えるためにここに来ました。彼女たちが（自分の仕事を）語るために来られないのなら、僕がそのために来るべきだと思ったのです。彼女たちがいないことは悲しいですが、ここに来られない理由は心から支持しています。」

ちなみにシミエン監督は、会場であるカリフォルニア ディズニーランド・リゾートの元キャストという異色の経歴の持ち主。日本のファンに向けては、「東京のホーンテッドマンションは最高だと聞いています。僕たちは間違いなく、皆さんが大好きなものを実写化しようとしました。皆さんが大好きなゴーストたち、お気に入りの部屋の数々。僕たちは映画の中で、それらのすべてに大きな愛情を注いでいます」とメッセージを送っている。

映画『ホーンテッドマンション』は2023年9月1日（金）公開。このたび日本版予告映像もあわせて公開となっている。

Source: The Hollywood Reporter（1, 2）