クリス・ヘムズワースが休養、アルツハイマー発症リスクを公表 ─ 今後は活動ペースを落とす意向

『マイティ・ソー』シリーズのクリス・ヘムズワースが、自身のアルツハイマー発症リスクが高いことを公表し、しばらく休養することを明らかにした。今後は活動のペースを従来よりも落とす意向だという。
クリスがアルツハイマー型認知症の発症リスクを公表したのは、ディズニープラスで配信中のドキュメンタリー番組「リミットレス with クリス・ヘムズワース」の第5話『記憶』。本作はクリスが専門家とチームを組み、長寿の秘密を解き明かすべく6つの試練に挑戦するコンセプトだが、監修のピーター・アッティア医師によると、遺伝子検査の結果、クリスには「APOE4」と呼ばれる遺伝子がふたつあることが判明した。一般に比べると、アルツハイマーの発症リスクが「8~10倍高い」という。
また本シリーズの最終話『受容』は、クリスが人生の終わりを体験するエピソード。米Vanity Fairでは、本作を経験したことが「しばらく休みたい、という思いの引き金になった」と語っている。今後の公開作には『タイラー・レイク -命の奪還-』(2020)の続編映画と『マッドマックス』シリーズの新作映画『フュリオサ(原題)』があるが、どちらも撮影は終了済み。今後、クリスはオーストラリアに戻り、家族との時間を過ごす予定だ。
「この番組(『リミットレス』)を終えてから、すでに契約を済ませていた作品を撮り終えました。今週、このプロモーション・ツアーが終わるので、自宅に戻って、しっかりと休みの時間を取り、シンプルにするつもりです。子どもたちと、妻といっしょに。」
番組ではクリスの祖父がアルツハイマーを患っていることも明かされるが、あくまでも今回の診断結果は、将来的な発症の可能性を「強く示唆するもの」にとどまる。インタビューの中で、クリスは「引退を言い渡されたような状況ではない」「これは引退の話ではない」と明言しつつ、今後は予防に努めること、自身の活動をより厳選していくことも表明した。
これまで次々に出演作品をこなしてきたクリスは、「まるで10年間走り続けてきたよう。夢のような時間があっという間に過ぎていった」と話す。時には疲れ切り、自分のモチベーションを見失うこともあったそうだ。「立ち止まるべき時間もあったのかもしれないけれど、別の要求やオファーがあり、別の方向に行かなければいけない。目の前のものを楽しめていなかったと思います」。
なお、アルツハイマーの発症リスクを公表することについては、番組内でこの話題に言及しないことも検討されていたという。しかし、クリスは「皆さんが自分自身をもっと大切にするきっかけになり、道筋を示すことができるなら」と考えて公表に踏み切った。「情報を操ったり、表現を誇張したり、あるいは不誠実に感情に触れたりすることはしたくない、という懸念はありました」。
現時点でクリスの休養期間は発表されていない。まずは休みを取ったのち、ゆるやかに新たな形での活動に取り組むものとみられる。
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Sources: リミットレス with クリス・ヘムズワース, Vanity Fair
























