『37セカンズ』日本人監督HIKARI、アメコミ映画『ダン&サム』に起用

ベルリン国際映画祭パノラマ部門にて史上初の2冠に輝いた映画『37セカンズ』(2020)で注目される日本人監督・HIKARIが、同名グラフィックノベルの映画化『ダン&サム(原題:Dan and Sam)』に起用されたことがわかった。製作を務めるのは、米ユニバーサル・ピクチャーズ。米The Hollywood Reporterが報じている。
2015年にマーク・ワトソン&オリヴァー・ハラッドが手がけた『ダン&サム』は、若いカップルを描いた“スーパーナチュラル・ロマンス”。主人公のダンは、何不自由ない生活を送っていたが、突如、彼女のサムがこの世を去ってしまう。幸せな日常を奪われて嘆くダンだったが、サムは一年に一晩だけ、現実世界に蘇ることが許された。しかし、そこには「ダンが新たな恋に落ちるまで」という条件があって……。
脚本を務めるのは、「シェイムレス 俺たちに恥はない」(2011-)「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」(2013-2019)のモリー・スミス・メッツラー。製作には『ブリッジ・オブ・スパイ』(2015)『ラ・ラ・ランド』(2016)などのマーク・プラット、『ドライヴ』(2011)『2ガンズ』(2013)のアダム・シーゲルが就任している。出演者や製作時期については不明だ。
HIKARI監督が注目されるきっかけとなった『37セカンズ』は、生まれた時に37秒間呼吸が止まったことで脳性麻痺となった主人公ユマの苦悩と成長をユニークなタッチで描いた意欲作。人気漫画家のゴーストライターとして働くユマは、過剰に干渉する母親や、これまでの日常生活から逃れるため、自分の居場所を探し求めていく。
Source: The Hollywood Reporter