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『ワイルド・スピード』ロック様&ステイサムのスピンオフは「新シリーズの始まり」に ― 予算は控えめ、でも「妥協しない」

© Universal Pictures

人気シリーズ『ワイルド・スピード』のスピンオフとして製作される、ドウェイン・ジョンソン&ジェイソン・ステイサムの主演映画『Hobbs and Shaw(原題)』は、早くもシリーズ化を見越した一本として製作されることになるようだ。
ビジネスパートナーとして“ロック様”ことドウェインの主演映画に数多く携わり、本作でもプロデューサーを務めているハイラン・ガーシア氏が米Cinema Blendのインタビューにて明かしている。

© 2016 Universal Studios. All Rights Reserved.

予算は控えめ、けれども妥協しない第1弾に

いまやハリウッドを代表する人気映画シリーズとなった『ワイルド・スピード』は、世界中で高い興行成績を誇り、製作には巨額の予算が投じられている。そのスピンオフ映画として登場する『Hobbs and Shaw』は、必然的にメインシリーズよりも予算をやや抑えてのスタートになるようだ。そんな中でハイラン氏は、シリーズのファンに対して「責任を持って作ります」と言い切っている。

(『Hobbs and Shaw』は)スピンオフ作品で、新しいシリーズの始まりとして捉えているものです。もちろん『ワイルド・スピード』シリーズはスケールが非常に大きい。スペクタクル演出は素晴らしいし、彼らの仕事は本当にすごいんです。(脚本を執筆する)クリス・モーガンは並外れた頭脳の持ち主ですしね。(予算は少なくなるが)それでも規模は大きいし、楽しくなりますから、スケールダウンとは言いたくないんです。それでも、責任をもってやりたい。」

(C)Universal Pictures

『Hobbs and Shaw』でメガホンを取るのは、『アトミック・ブロンド』(2017)や『デッドプール2』(2018)など、現代のアクション映画を牽引する俊英デヴィッド・リーチ。ルーク・ホブスとデッカード・ショウのタッグを撮るにあたって、彼は往年のバディ・アクションに刺激を受けているという。『ワイルド・スピード』のスピンオフだが、明らかに新機軸といった趣向になりそうだ。

こうした条件下において、ハイラン氏は“少し予算が控えめ”であるがゆえに得られる自由度も示唆している。

「僕たちやスタジオにとって重要なのは、予算が高くなればなるほど(興行面で)ヒットさせなければいけない基準も高くなるということなんです。この世界で(映画を)成功させることがいかに難しいか、ということには注意しておきたい。
同時に僕たちは、映画のクオリティやスケールの面で妥協しなくて済むだけの高予算で製作を始めたいと思います。『ワイルド・スピード』のファンが親しんできたものをお届けするつもりですし、自分たちに必要なものが叶えられて、かつスタジオも納得してくれる予算で作りますよ。」

2018年7月現在、『Hobbs and show』の正確な予算規模は明かされていない。しかしハイラン氏の言葉から察するに、どうやら本作の予算はメインシリーズよりは“控えめ”なものの、それでも「大作映画」と呼ばれうる規模となりそうだ。そしてこの映画が成功すれば、ロック様&ステイサムのタッグは第2弾、第3弾と続いていくことになる。

映画『Hobbs and Shaw(原題)』は2019年7月26日に米国公開予定
Netflixでの製作・配信が決まっているアニメ版も含め、「ワイルド・スピード・ユニバース」はどんどん広がっていくことになりそうだ…!

Source: CB
© Universal Pictures

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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