「ゲーム・オブ・スローンズ」ティリオン役、新ドラマは「すごく良いものになる」と期待 ─ 一方で複雑な心境も

エミリア・クラークやキット・ハリントンに続いて、ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」(2011-2019)の卒業生が、2022年に上陸予定の新ドラマ「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン(原題:House of the Dragon)」に大きな期待を寄せている。ティリオン・ラニスターを演じたピーター・ディンクレイジだ。
「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」は、ドラゴンの血を引くターガリエン家のルーツに迫る「ゲーム・オブ・スローンズ」の新シリーズ。これまで、ジョン・スノウ役のキット・ハリントンをはじめとする「ゲースロ」出演者が作品への期待を語っており、デナーリス・ターガリエン役のエミリア・クラークに至っては、同じターガリエン家のキャラクターを演じる俳優たちにアドバイスを送っていた。
本国での配信スタートが刻一刻と迫る中(開始日は未発表)、「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」について言及したのは、「ゲーム・オブ・スローンズ」全シーズンに出演した数少ないメインキャストのピーター・ディンクレイジ。米ポッドキャストWTF with Mark Maronにて、「僕には意見があります」と話したディンクレイジは、「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」についてこう語ったのだ。
「たぶん、この作品はすっごく良いものになるでしょうね。監督やプロデューサーは僕が出た作品の人たちですし、最高のものになると思いますよ。」
ディンクレイジが話しているように、「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」でエピソード監督・プロデューサー・ショーランナーを兼任するのは、「ゲースロ」の名エピソードとして知られる「落とし子の戦い」を手がけたミゲル・サポチニクだ。かつて仕事を共にした仲間への信頼もあって、ディンクレイジは早くも新シリーズの成功を確信しているのだろう。しかし、「意見がある」と話したディンクレイジには、複雑な思いもあるようだ。
「僕たちの作品では、製作のHBOは一か八かの危険を冒しました。とてつもなく大きなリスクを取った。出だしはゆっくりでしたけれどね。とにかく、こうした作品をもう一度作らない手はないでしょう?これはリスクを取っているとは言えない。すでに上手くいくという折り紙付きのものなんです。」
こう話すことで、ディンクレイジが何らかの批判をしたとは思えず、卒業生のあくまでいち意見として受け止めておくべきだろう。ちなみに企画を率いるミゲル・サポチニク監督は以前、「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」について「独自のトーンがある」と語っており、「ゲーム・オブ・スローンズ」には無いオリジナリティが意識されていることを明かしていた。これをある種の“リスク”と捉えることも出来るが、ともあれ「ゲーム・オブ・スローンズ」からどれだけ違っているのかは見ものだ。
Source: WTF with Mark Maron(参照:THR)