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トム・ホランド、『007』若きボンドの映画企画を持ち込んでいた ─ 断られるも、あるミラクルを起こす

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム バリ 記者会見 トム・ホランド
©THE RIVER

世界で最も有名なスパイ、『007』ジェームズ・ボンドを演じたいと主張してきたトム・ホランドは、『スパイダーマン』シリーズでお世話になっている米ソニー・ピクチャーズに対して若きジェームズ・ボンドの映画企画を持ち込んでいたのだという。その試みがあるミラクルを起こしたようで……。

イギリス出身のホランドといえば、ダニエル・クレイグの後を継ぐ7代目ジェームズ・ボンド俳優に自ら名乗りを上げており、2021年2月頭には米メディアとのインタビューで、「映画好きな英国男児としては、いつかジェームズ・ボンドになりたいです」と語っていた。また、『スパイダーマン』シリーズで共演するネッド役のジェイコブ・バタロンの証言によると、ホランドは会うたびにジェームズ・ボンドになることばかり話していたというのだ。

そんな“英国男児”のホランド、メディアで熱意を公言する前から、ボンド役を演じるための行動に移っていた。英Total Filmで、2019年の『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』に関わっていた当時を振り返ったホランドは、こう話したのだ。

「『スパイダーマン』第2作が終わった後か、その途中だったかに開かれたソニーとの打ち合わせで、僕が考えたボンドの若い頃の映画を提案したんです。ジェームズ・ボンドのオリジンストーリーでした。」

ソニーは、ダニエル・クレイグ版『007』シリーズの第1作『007 カジノ・ロワイヤル』(2006)から第4作『007 スペクター』(2015)までの配給を手がけていたから、ホランドにしてみれば提案相手として頼もしかったはずだ。当時について、「物語は成立していなかったと思いますし、上手くいきませんでした。少年の夢に過ぎなかった」とホランド。「『007』財団も興味を示していなかったと思います」と振り返った。

しかし、若き才能の願いにソニーは誠意で応えた。2022年に公開を控える映画『アンチャーテッド』の主演をホランドにオファーしたのだ。

「あの“若いボンド映画”がアイデアを生み出したんです。代わりに、ゲームに続くものという以上の、ネイサン・ドレイクのオリジンを伝える物語をやってくれないか、と。そこから話は始まったんです。

『アンチャーテッド』は、トレジャーハンターのネイサン・ドレイクが伝説の秘宝や古代都市の謎を紐解いていく人気ゲームシリーズを映画化したもの。なかでも本作は、ゲームでは語られなかったネイサンの“若き日の物語”に焦点を当てている。まさかホランドが提案した『007』が『アンチャーテッド』実現のきっかけとは、公開前から驚きの裏話が発掘されたものだ。

ちなみに2022年からは、『007』シリーズの7代目を務める俳優のキャスティングが開始されることが判明済み。当たって砕けたホランドだが、ボンドを演じる道が絶たれたというわけではない。

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Source: Total Film

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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