トム・ホランド、信頼する先輩はロバート・ダウニー・Jr.&ベネディクト・カンバーバッチ

スパイダーマン役で知られるトム・ホランドは、キャリアの新たな局面を突き進んでいる。『アンチャーテッド』(2022)やドラマ「クラウデッド・ルーム」(2023)では製作総指揮を兼任し、俳優としての幅を広げるチャレンジにも取り組んだ。「マーベルやスパイダーマンに守られていたように感じていたぶん、本当に怖かったけれど、本当に充実していたしやりがいがあった」とは本人の談だ。
このような挑戦に乗り出すとき、ホランドは誰に意見を求めるのか。彼が信頼し、その言葉に耳を傾ける人物とは? 米The Hollywood Reporterにて、ホランドはアイアンマン役のロバート・ダウニー・Jr.、ドクター・ストレンジ役のベネディクト・カンバーバッチを挙げた。
「ロバート・ダウニー・Jr.はとても正直な人で、ちょっと正直すぎることもあるくらい。僕は彼のことが大好きで、ダウニーの意見を心から尊敬しています。多くのことを教えてくれたし、僕はいつでも彼を称えているんですよ。」
特に現在のホランドが称賛するのは、クリストファー・ノーラン監督『オッペンハイマー』でのルイス・ストロース役だ。「彼は本当にすごい演技をしているんです。僕にとっては、彼が映画の主役でした」。
もうひとりの先輩であるカンバーバッチは、子どもの頃に『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』(2014)を観て驚愕した存在だった。「ラストに泣き崩れる演技があるんですが、子どもながらにびっくりした」といい、共演者となった今では、よく演技のアドバイスを求めているという。
「泣く演技にものすごく苦労した時期がありました。私生活で泣けなくなっていたせいで、演技にも大きな影響が出てしまった。泣くシーンがどんどん怖くなっていって、心配しすぎて涙が出なくなりそうなほどだったんです。
『エジソンズ・ゲーム』(2017)で彼と共演したとき、“(『イミテーション・ゲーム』で)どう泣いたんですか? 自分の経験を活かすのか、それとも泣く演技のテクニックがあるのか”と聞いたんです。真実はその両方でした。横隔膜を使い、まるで笑うように泣くんです。撮影現場で見せてもらいましたよ。コーヒーを飲んでぶらぶらしていたら、彼が笑う真似をして、高速で呼吸をする。そうすると感情が表に出てくるので、あとは波に乗ればいいんです。」
ホランドは「彼の秘密をバラしちゃったかも」と笑いつつ、カンバーバッチの技を取り入れてからは「泣くシーンが大好きになった」と明かす。「今では自信があるし、得意分野だと思います。過去の経験や個人的なことを使わなくてもよくなりました」。
ちなみに、ダウニー&カンバーバッチと並んでホランドが最も信頼するのが、役者仲間であり、私生活のパートナーでもあるゼンデイヤだ。「たぶん、彼女は僕に対して一番正直な人。そこが大好きだし、僕には必要なんです」。
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Source: The Hollywood Reporter