Menu
(0)

Search

『スパイダーマン』トム・ホランド、MCU残留交渉劇を振り返る ─ ディズニー会長と酔っ払いながら電話、「MCUは居場所」

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム
© 2019 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved. | MARVEL and all related character names: © & ™ 2019 MARVEL.

2019年、映画ファンを騒がせたビッグニュースのひとつといえば、スパイダーマンがマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)を離脱する可能性が報じられたことだろう。ディズニー/マーベル・スタジオとソニー・ピクチャーズが『スパイダーマン』次回作の条件をめぐって対立したのだ。のちに両社は再交渉に臨み、『スパイダーマン』第3作はMCU作品として製作されることになったが、そのキーパーソンがピーター・パーカー/スパイダーマン役のトム・ホランドだった。両者の代表に自らかけあい、MCU残留を交渉したというのである。

以前、ディズニーのボブ・アイガーCEOは、ホランドがスパイダーマンの残留に関わったことを、米国のトーク番組「ジミー・キンメル・ライブ!」で認めていた。そしてこのたび、ホランド自身が番組に登場。「あなたが丸く収めたというのは本当?」と尋ねられると、「ある程度は…。僕が全部やったわけじゃないですよ」と答えた。司会者のキンメルが「何をしたんですか?」と問うと、ホランドは「スパイダーマンを救いました」と笑い、拍手を浴びながら「いやいや、救ってません」と謙遜する。

トムホ、酔っ払ったままディズニー社長と喋っていた

スパイダーマンがMCUを離脱する可能性が伝えられた時、折しもディズニーは自社の巨大ファンイベント「D23」を間近に控えていた。ピクサー映画『2分の1の魔法』(2020年3月13日公開)に声優として出演しているホランドは、D23のステージにも登場。当時の心境を、ホランドは「ニュースが出て、すごく落ち込んでいたし、とても動揺していました」と振り返る。

「マーベルでの友人たちもそこにいて、マーベルの作品を作ってる。でも僕はそこに混ぜてもらえないなんて、ひどいですよね。あの日を最高の日とは言えませんが…とにかく僕は、ボブ(・アイガーCEO)にメールさせてほしいと頼んだんです。それはただ、感謝を伝えたかったから。最高の5年間になりました、人生を最高のものにしてくれてありがとうございます、と言いたかったんです。そして、将来またお仕事ができたらうれしい、と。それでメールをしたら、本当にすぐ返事が来て。“どこかで電話したいんですが、いつなら空いてますか?”と書いてありました。」

もっともホランドは、ハリウッドで最も忙しいであろうアイガー氏を相手にスケジュール調整を試みることはしなかった。その代わりに、「ボブが良い時ならいつでも」と答えたのだ。

「それから2、3日あと、僕は家族と一緒に、地元のパブのクイズイベントに行っていました。クイズをしてて、僕は(ビールを)3杯くらい飲んでた。しかもそんなに食べてなくて。そしたら知らない番号から電話がかかってきて、“ボブ・アイガーからだ、でも酔っ払っちゃったぞ…”と。だけど父が“いいから出なさい、それがいい”と言うので、電話に出て“どうも、ボブ”と。そこで“ありがとうございました”というようなことを話したら、“うまくやれる道がある”と言われたんです。」

その後、ホランドはソニー・ピクチャーズのトム・ロスマン会長とも何度か電話をした。いわく、「彼にもすごく助けてもらいました」とのこと。「すごく面白かったのは、両方のスタジオのトップに“どう思う?”って聞かれるんですよ。だけど“わかりませんよ、僕はただの俳優だから”って」。

ちなみに以前、アイガー氏は、ホランドと電話した際の様子を思い出して「彼は泣いてましたね」と笑っていた。司会者のキンメルに「それは本当?」と聞かれたホランドは、「涙は出ました。出てません。出ました」

「だって、すごく気持ちが高ぶってしまって。(当時は)まるですべてが終わるように思えましたからね。僕たちはソニーとの間ですごく良い計画を立てていました。だからスパイダーマンの未来は明るいままだったんですけど、MCUから離れるのは残念で。MCUは彼の居場所だし、僕たちはあの世界で強力なキャラクターを作ってきました。それを失うなんてつらいでしょう。なんとかうまくやれて、僕は本当にうれしいんです。」

映画『スパイダーマン』第3作(タイトル未定)は2021年7月16日に米国公開予定。『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』ブルーレイ&DVDは発売中。

あわせて読みたい

Source: Jimmy Kimmel Live!

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

THE RIVER編集部。「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。劇場用プログラムや各種媒体への寄稿なども喜んで承りますので、お気軽にお尋ねください。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

Ranking

Daily

Weekly

Monthly