『ホーム・アローン』ケビンの家族、「シカゴ上位1%」の金持ちだった?専門家が試算

大所帯での家族旅行、大人数分の出前、何より超巨大なお家。ホリデー映画『ホーム・アローン』シリーズに登場するマカリスター家はきっととんでもなく裕福なのだろう。そう思った方もたくさんいるだろうが、劇中ではマカリスター家の収入源は特に明かされない。
このたび、マカリスター家の稼ぎをエコノミストに推測してもらおうという試みが米The New York Timesによってなされた。試算を担当したのは、マカリスター家のお家もある米シカゴ州の連邦準備銀行に所属するエコノミストたち。映画公開年の1990年と2022年のシカゴ都市圏統計区域における世帯収入、住宅の資産価値、当時の一般的な住宅ローン金利、一般的な税金と保険などのデータの調査を基に、マカリスター家の収入を算出したという。
エコノミストたちによれば、マカリスター家の年収は30万5,000ドルほどではないかという。インフレを考慮に入れれば、2022年の時点で66万5,000ドルに相当するとのことだ。
ファンには有名な話だが、撮影で使用されたマカリスター家の住宅は実在するもの。米シカゴ北部の高級住宅街地区に現在も建っている。エコノミストたちによれば、あれほど立派な家を保有できるのは、シカゴでは年収上位1%の家庭のみだという。
とはいえ、やはりここで上がってくる疑問が、ケビンの両親は一体どんな仕事で大金を稼いでいたのかということ。映画劇中では明言されないが、1991年に刊行された『ホーム・アローン』公式ノベライズ本ではその答えが記されている。小説版では、ケイトがファッション・デザイナー、父・ピーターがビジネスマンという設定だ。
ケイトをめぐっては、自宅に大量のマネキンが置かれていたことから、ファッションデザイナーなのではとの予測が上がってきていたが、著者のトッド・ストラッサーも同じ根拠だという。一方、ピーターをビジネスマンに設定したのは「無難」だからという理由。執筆の際、監督のクリス・コロンバスはじめ映画製作者たちからはこれといった指示はなかったそうだ。
ちなみに、2022年にはマカリスター家の留守中にケビンが費やした光熱費も調査されており、3日間で80ドルと試算されていた。
▼ 『ホーム・アローン』の記事
Source:The New York Times