『スパイダーマン:ホームカミング』のヴィラン・チーム、MCU作品と設定が繋がりまくり?ヴァルチャーの設定に続報も
映画『スパイダーマン:ホームカミング』の撮影現場を取材した、現地メディアによるレポートから、再び気になる情報をお届けしよう。前回は、本作『ホームカミング』でのスパイダーマンのオリジンについてご紹介したが、今回はヴァルチャー(マイケル・キートン)率いるヴィラン・チームの続報だ。その細かい設定や、過去のマーベル・シネマティック・ユニバース作品との繋がりを、キートンやプロデューサーが新たに語ってくれている。
なおヴァルチャーの設定については、先日、その詳細が明らかになっている。本記事では、なるべく情報の重複を抑えているため、あらかじめ以前の記事をご一読いただけると幸いである。
【注意】
この記事には、映画『スパイダーマン:ホームカミング』のネタバレとなりうる情報が含まれています。本編に関する情報をなるべく遮断されたい方はご注意ください。
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ヴァルチャーの「普通の人」設定に続報あり
『スパイダーマン:ホームカミング』でメインのヴィランとなるのは、マイケル・キートン扮するエイドリアン・トゥームス/ヴァルチャーだ。ニューヨークで“ヒーローたちの戦いの後片付け”を仕事にしていた彼は、その仕事をトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr.)が手がけるダメージ・コントロール社に奪われたことで激昂するという。
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の“庶民”であるトゥームスがヴァルチャーへと変貌する目的を、プロデューサーのエリック・ハウザーマン氏はこう語る。
「トゥームスは家族のいるビジネスマンで、子どもの面倒を見たいと思っているんです。トニー・ソプラノ(ドラマ『ザ・ソプラノズ』の主人公)のようなメンタリティの持ち主ですよ。世界征服とか、政府を乗っ取るとか、アベンジャーズを倒すとか、そんな大それた妄想は抱いてなくて、彼は良い人生へのチャンスを手にしたいだけ。だから、武器を売って財を成しては、何かに目覚めてそれを止めて、ヒーローだと思われて、あろうことか“片づけ”で金を稼ぐトニー・スタークみたいな人間のことを思うと、不公平だと感じるんです。“なぜ俺はこんな仕事をやってるんだ、誰も傷つけてないのに!”って」

またマイケルは、自身の演じるキャラクターと、その社会性をこう分析している。
「彼は自分自身を被害者だと思ってるし、それはある部分で正しいことだ。あらゆるものを騙し取って、すべてを手に入れた上流階級の人間がいると、彼はそう信じてる。でも多くの人々は、一生懸命に働いても十分なものを得られない。それって、誰もが直面している社会情勢に似てると思わないか?」
とはいえ、ヒーロー映画のヴィランでありながら、家族を持つ父親であり、社員を抱える経営者でもあるという設定は、ときにキートンを大いに悩ませたようだ。マイケルは、ジョン・ワッツ監督と話し合いを重ねながら、トゥームス/ヴァルチャーのキャラクターを練り上げていったという。
「ジョンがキャラクターについての話をしてくれて、興味深いやり方を見つけたんだ。他の映画監督や悪役が、これまで選んでこなかったような方法だよ」
ピーター・パーカー/スパイダーマン役のトム・ホランドは、トゥームス/ヴァルチャーのキャラクターについて「脚本の第一稿から大きく変わったんだ。すごく良くなったよ」と話している。ただしマイケル自身は、「(トゥームスに)共感できるかどうかは、全編を観てもらわないと分からないな」と、あくまで慎重な姿勢を崩していない。

MCU作品とのリンク、ヴィラン・チームの関係性
劇中で、犯罪へと手を染めることを決意したトゥームスは、まず『アベンジャーズ』(2012年)に登場した異星人・チタウリのテクノロジーを入手して、ヴァルチャーの翼を造る。またComingSoon.netによると、新たな技術を開発すべく、トゥームスは戦闘の現場からさらに技術を盗むというのだ。ソーがマレキスと戦ったロンドンで、アベンジャーズとウルトロンが激突したソコヴィアで、キャプテン・アメリカがクロスボーンズと対決したラゴスで……。エリック・ハウザーマン氏は、ショッカー(ボキーム・ウッドバイン)の武器についてこう述べている。
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