「ザ・ボーイズ」ホームランダーには「自然な終わり」が描かれると制作者が予告

ド畜生スーパーヒーロー・ドラマ「ザ・ボーイズ」の中でも、特にド畜生な一人であるホームランダーの限度を超え続けた振る舞いにも、いよいよ終わりが訪れることになる。来たるシーズン5で完結する「ザ・ボーイズ」のラストで、ホームランダーは果たして笑うのか、それとも泣くのか?
世間ではヒーローとして活動しつつ、そのスーパーパワーを乱用し、巨大企業ヴォート社の後ろ盾と共に卑劣な振る舞いを見せるセブンのメンバーたち。中でもリーダー格のホームランダーは極悪だ。シーズン4では打倒セブンを掲げるザ・ボーイズ、特にブッチャーとの対立をますます深めつつ、ついにアメリカ政府での力も得る展開となった。
物語は国家規模に膨らんだが、次のシーズンで完結となる。「ホームランダーのようなキャラクターには、自然な終わりになると思います」と、クリエイターのエリック・クリプキは米Salonに予告する。「不安定でトラウマを抱えた彼に真の自由な権力を与えたら、これは彼がやりそうなことだよね、という。それは、究極的にはエゴに突き動かされた、弱くて神経過敏なファシストたちの多くにも言えることです。たとえ彼らがいくらヒーローらしさを押し出したとしてもね」。
「ザ・ボーイズ」はシーズンを重ねるごとに、次第に政治風刺劇としての側面を強めた。ホームランダーは権力濫用やナショナリズムの暴走、ポピュリズム政治の象徴的存在だ。一方クリプキは、特に「現実を反映するように描いたわけではない」と断っている。「たまたまセレブリティのように振る舞う暴力的な権威主義者を描いた番組を作っていたら、世界がこの番組を反映し始めたのです。それもアメリカだけでなく、世界中でね。そして気づけば、テレビ界で最も旬な番組の1つを作っていました」。
果たしてホームランダーに訪れる「自然な終わり」とはどのような結末なのか?「ザ・ボーイズ」シーズン5は、2026年ごろにAmazon Prime Videoで配信見込み。
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Source:Salon