アンソニー・ホプキンス、ナチスから669人の子ども救った人道活動家演じる ─ 『リリーのすべて』脚本家が就任

『日の名残り』(1993)『2人のローマ教皇』(2019)などで知られる名優アンソニー・ホプキンスが、ナチスドイツからユダヤ人の子どもたち669人を救った人道活動家ニコラス・ウィントンの半生を綴った新作映画『One Life(原題)』で主演を務めることがわかった。米Deadlineが報じている。
イギリス出身のニコラス・ウィントンは、第二次世界大戦前、ナチスドイツによって強制収容所に送還されそうになったチェコスロバキア(現:チェコ共和国)の子どもたち(大半がユダヤ人)を救出した後、イギリスに避難させた人道活動家。ウィントンに救われた著名人として、『フランス軍中尉の女』(1981)などで知られる映画監督カレル・ライスやカナダ人ジャーナリストのジョー・シュレジンジャー、イギリス人数学者ハイニ・ハルバースタムなどがいる。ウィントンの功績は、映画やドキュメンタリー、書籍など様々な形で伝えられてきた。
ウィントン役にはホプキンスと2人1役で、『ブルックリンの恋人たち』(2014)『エマ』(2020)などで知られるイギリスの俳優ジョニー・フリンが起用されている。現在37歳のフリンと82歳のホプキンスは、成人期から老年期まで、ウィントンの生涯における様々な段階を演じることになるという。
メガホンを取るのは、『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス』(2016)のエイスリング・ウォルシュ。脚本は、『リリーのすべて』(2015)のルシンダ・コクソンと『ディア マイ ファーザー』(2007)のニック・ドレイクが共同で務める。製作には、英BBC Filmsから『未来を花束にして』(2015)『スリー・ビルボード』(2017)のローズ・ガーネットや『英国王のスピーチ』(2012)などを手がける英See Saw Filmsからサイモン・ギリスが就任している。
▼ アンソニー・ホプキンスの記事
- 『ファーザー』ショート予告編 ─ アンソニー・ホプキンス&オリヴィア・コールマン共演、老いの喪失と親子の愛を描く
- 2021年(第78回)ゴールデングローブ賞 ノミネート一覧 ─ 「Mank/マンク」が最多6部門、「シカゴ7裁判」「ノマドランド」が続く
- アンソニー・ホプキンス&オリヴィア・コールマン共演、『ファーザー』日本公開決定 ─ 誰もが経験する老いの喪失と親子の愛を描く
- 【夕刊】DC新ドラマ「ナオミ」始動/『スター・ウォーズ』新小説シリーズ第2弾/ガル・ガドットは「スナイダー・カット」を観たか ほか
- アンソニー・ホプキンス&オリヴィア・コールマン共演『The Father』米予告編 ─ 年齢と共に押し寄せる喪失感を描いた物語
Source: Deadline