『ハウス・オブ・グッチ』ジャレッド・レト、あまりの変貌ぶりにアル・パチーノにも気付かれずあしらわれる

リドリー・スコット監督最新作、『ハウス・オブ・グッチ』ではグッチ一族の確執と、マウリツィオ・グッチ殺害事件が描かれる。一族の中で圧倒的な存在感を放つパオロ・グッチにふんしたジャレッド・レトは、毎日6時間におよぶ特殊メイクをほどこしていたのだという。禿げ頭で腹を膨らませ、まさしく別人の姿で登場することになったレトだが、その変貌ぶりには共演者にも気付かれないほどだったようだ。
『ハウス・オブ・グッチ』にはジャレッド・レトのほか、主演を務めたレディー・ガガ、アダム・ドライバー、ジェレミー・アイアンズといった豪華俳優陣が勢揃い。気付かれなかった共演者というのは、『ゴッドファーザー』シリーズをはじめ、『スカーフェイス』(1983)『アイリッシュマン』(2019)など映画界を常に牽引してきた名優、アル・パチーノ。パオロ・グッチの父親、アルド・グッチを演じた。
SiriusXMにてレトが本作の撮影初日の出来事について振り返っている。「(パチーノは)僕であることに気付いていなくて、“こんにちは”と声をかけに行きました。そしたら、彼にあしらわれてしまって」。ふたりが演じる役は親子という間柄だが、レトのあまりの変貌ぶりに、パチーノは自分のもとに近づいてきた人物が見知らぬ他人だと勘違いしてしまったようだ。
「イタリア人の変人が、単に話をしようとしたり、サインをもらおうとしたりしようとしているのだと思ったみたいです。2〜3回にわたって彼に近づいてみたのですが、最終的に誰かが、“あれはパオロで、ジャレッドだ”とささやいてくれて。そうすると彼は、“僕の息子、息子だ”とようやく気付いてくれたみたいで、床に倒れ込んでしまいました。」
世界最高の俳優のひとりに気付かれなかったことにレトは、「素晴らしい贈り物でした。この男を彼が信じることができるならば、僕たちも信じることができるという信念を与えてくれました」と述べており、メイクへの自信がついたようだ。レトの変貌ぶりと演技に注目しよう。
映画『ハウス・オブ・グッチ』は、2022年1月14日(金)より公開中。
Source:SiriusXM