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【ネタバレ】トム・ホランド『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』終盤のセリフでイジられ倒す ― 撮影中「いいアドリブとは思わなかった」

©THE RIVER

映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)の公開直後、ピーター・パーカー/スパイダーマン役のトム・ホランドが終盤のシーンで放ったセリフがアドリブだったという裏話が大きな話題を呼んだ。ジョー・ルッソ監督が明かしたことで「トム・ホランド、本物の天才では?」とファンが驚愕したこのエピソードについて、トム本人が自らの印象を語っている…のだが……。

注意

この記事には、映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のネタバレが含まれています。すでに作品を鑑賞された方向けの内容となりますのでご注意下さい。なお、このページをSNSにてシェア頂く際は、記事内容に触れないようお願い致します。

アベンジャーズ インフィニティ・ウォー
© 2018 MARVEL

「行きたくない」積極的にネタにするスタイルに

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のラストで、サノスは6つのインフィニティ・ストーンを手に入れ、指を鳴らして全宇宙の生命は半減させる。ヒーローたちも次々に消滅していき、スパイダーマンもその一人となってしまった。素顔のピーターは、トニー・スタークに「気分が悪いよ(I don’t feel so good.)」「行きたくない(I don’t wanna go.)」と懸命に訴えるが、まるでトニーの掌から砂がこぼれ落ちていくように、最後には姿を消してしまうのである。

ジョー・ルッソ監督によれば、このシーンの大半をトムは即興で演じたという。監督はトムとの撮影エピソードについて「“できるだけ苦しんで”とか、“君は行きたくないと思ってるんです”というふうに演出しました。そのフレーズを彼が使ってくれたんです」と話している

2018年6月22~24日(米国時間)に開催されたAce Comic Con Seattleのトークイベントに登場したトムは、司会者のケヴィン・スミスによる「あのセリフはアドリブだったと聞きましたが、本当ですか?」との質問に答えている。

「(アドリブであることは)本当ですけど、僕は“I don’t wanna go, I don’t wanna go, I don’t wanna go.”って3回連続で言っただけですよ。なので、良いアドリブだとは思わなかったですね。」

本編さながらの口ぶりで繰り出される“I don’t wanna go.”に満員の観客席からは歓声が飛ぶが、トムの隣に座っているファルコン役のアンソニー・マッキーは爆笑。トムの口調をまねて「寒いよ、おばあちゃん、日の光が入らないところはイヤだよ…(I’m so cold. I don’t wanna go no sunlight grandma.)」と言い出しては「未公開シーンですよ」ととぼけるなど、はっきり言ってイジりたい放題である。

さらに、『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)の続編が『Spider-Man: Far From Home(原題)』というタイトルになることをトムがバラしてしまった話題でも、アンソニーは“我が家から遠く離れて”という意味のタイトルに引っかけて、「“おうちに帰りたいよ…(I wanna go home.)”ってシーンがあるんでしょ」と一言。ついにはトム自ら、トークの最中にわざわざ“I don’t wanna go.”を挟むようになり、もはやみんなで積極的にネタにしていく事態となってしまった。

しかしいくらアドリブとはいえ、いくらアンソニーがイジり倒しているとはいえ、ここまでトークの中でも話題にされるということは、すなわちスパイダーマンの消滅シーンがそれほど心に刺さる場面だったということだろう。司会のケヴィン・スミスは、このように述べて観客の笑いを誘っている。

あのセリフは(トムの人生に)一生ついて回るでしょうね。あなたが死んだ時には、墓石に“彼は行きたくなかった(He didn’t wanna go.)”って書かれる(笑)。」

ちなみに、一緒にトークに出演していたセバスチャン・スタンは、トムに「君にとっての“I’ll be back.”なんだと思う。別の映画でも言うことになるよ…」と話したのだった。

映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は2018年4月27日に全国の映画館で公開された。

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』公式サイト:http://cpn.disney.co.jp/avengers-iw/

Sources: Ace Universe, Comicbook.com

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。