『ジュラシック・パーク』第1作、イアン・マルコム博士の存在がカットされかけていた

ジェフ・ゴールドブラム演じるイアン・マルコム博士といえば、『ジュラシック・パーク』シリーズ屈指の人気キャラクターだ。2018年7月に公開を控える『ジュラシック・ワールド/炎の王国』には、『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』(1997)以来、実に21年ぶりに再登場を果たすことでも注目を集めている。
しかしシリーズ第1作にあたる『ジュラシック・パーク』(1993)製作時、危うくマルコム博士というキャラクター自体がカットされかけていたという。
マルコム博士、危機一髪
米Vanity Fair誌のインタビューに登場したジェフ・ゴールドブラムは、スティーヴン・スピルバーグと面会した際のエピソードを振り返っている。
「(スピルバーグに)こう言われたんです。『えーっと、一部の人たちの中である動きがあって……。役柄(イアン・マルコム)をカットした、別バージョンの脚本を書き直しているんだ』って。」
当時、『ジュラシック・パーク』の製作チームでは“イアン・マルコム博士は必要なのか?”という議論があったのだという。
「(イアン・マルコムという)キャラクターを、サム・ニールの役柄と統合しようとしていたんです。まだサム・ニールが演じることになっていなかったかな、とにかくアラン・グラント(博士)役ですね。それで僕は、“いやいやいや、このキャラクターは残しておきましょうよ”って。なんて言ったのかは(正確に)覚えてないですけど、とにかく残ることができたんです。」
結果としてジェフ・ゴールドブラムのイアン・マルコム博士は人気を博し、第2作『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』では主役に昇格。『ジュラシック・ワールド』シリーズの第2作『ジュラシック・ワールド/炎の王国』の撮影現場では、クリス・プラットに「マジで、とってもかっこいいんですよ!」と言わしめている。またゲームにも登場するなど、その人気は衰えることを知らないようだ。
映画『ジュラシック・ワールド/炎の王国』は、2018年7月13日より全国ロードショー。
(文:まだい)
Sources: VF, SR
Eyecatch Image: Photo by Gage Skidmore