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「AI使うくらいなら死んだほうがマシ」ギレルモ・デル・トロ ─ 「興味ないし、死ぬまで興味を持たないままでいたい」

ギレルモ・デル・トロ
Photo by GuillemMedina https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Guillermo_del_Toro,_Festival_de_Sitges_2017.jpg

「AIを使うくらいなら死んだほうがマシ」。こう言い切るのは、『シェイプ・オブ・ウォーター』(2017)『パシフィック・リム』(2013)などの映画監督ギレルモ・デル・トロだ。

Netflix映画『フランケンシュタイン』のため、米NPRのインタビューに応じたデル・トロは、ChatGPTなどに代表される生成AIに関する姿勢を問われると、「このあいだ、メールで“AIに対するあなたのスタンスは”と聞かれました。私の応えは端的で、(使うくらいなら)“死んだほうがマシ”でした」と応じている。

これまで、しばしば折に触れてAIに否定的な立場を示していたデル・トロ。今回も「AI、特に生成AIには興味がありませんし、これから興味を持つこともないでしょう。私は61歳なので、死ぬまでAIを使うことには興味を持たないままでいたい」と語った。

『フランケンシュタイン』の主人公は、自分の思うままに生命を創り出してしまうヴィクター・フランケンシュタイン博士だ。デル・トロは、フランケンシュタイン博士を描くにあたり、シリコンバレーで働く“テック・ブロ”、すなわちテクノロジー企業で働く人々にも通じる「傲慢さ」を表現したかったと語る。「彼は盲目にも、結果を考えることなく創造にあたっている。私たちは立ち止まり、向かう先を考えなければいけません」。

デル・トロはこうも述べた。「私の懸念は生まれ持った愚かしさです。それこそが、この世界に最悪の出来事をもたらしていると思います」。

Netflix映画『フランケンシュタイン』は2025年11月7日より独占配信。10月24日から一部劇場で公開される。

Source: NPR

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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