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「トム・クルーズは本物の限界までやるから怖いんですよ」もし『F1/エフワン』がトム・クルーズ主演だったら 「クラッシュしていたと思う」

ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング 記者会見

ブラッド・ピット主演『F1/エフワン』は、出演者たちがハードなトレーニングを積み、世界各地のサーキットで本物のレーシングカーを自ら操縦した野心作。その激しさから「地上版『トップガン マーヴェリック』」とも呼ばれる一本だ。

では、もしも『F1/エフワン』の主演俳優がブラッド・ピットではなく、『トップガン マーヴェリック』(2021)のトム・クルーズだったら? 米GQの取材に対し、両作を手がけたジョセフ・コシンスキー監督は「トムは常に限界に挑戦しながら、非常に有能で、とても技術がある。2人ともドライバーとして天性の才能があるけれど……そうだね、トムのほうが僕たちを怖がらせるかも」と答えた。

本作で車両スーパーバイザーを務めたグレアム・ケリーは、『ミッション:インポッシブル』シリーズでクルーズとも仕事をした経験をもつ。ケリーの場合、「もしも主演がトム・クルーズだったら?」の答えはもう少し辛辣で、「きっとクラッシュしていたと思う」と笑顔を浮かべた。

「トムは限界までやる。本物の限界までやるから怖いんですよ。トムとは『ミッション・インポッシブル』でたくさん仕事をしましたが、彼のために車を作ったり、スタントをやったりする僕のような人間にとっては本当にストレスフルな経験なんです。ブラッドは耳を傾けてくれるし、自分の能力を理解しているから、“僕はそこまでやらないよ”と最初に言うと思います。 」

F1/エフワン
配給:ワーナー・ブラザース映画

思わぬ角度からクルーズへのクレームが飛び出したような格好だが、逆にいえば、コシンスキー監督をはじめとするスタッフ陣は、ハードな中でも一定の安心感をもって撮影に臨むことができたのかもしれない。

ちなみにピットとクルーズは、2013年に『フォードvsフェラーリ』(2019)の原型といえるレース映画にそろって参加しており、当時はコシンスキーが監督を務める予定だったが製作費の都合で実現しなかった。のちに企画が練り直され、クリスチャン・ベール&マット・デイモン主演、ジェームズ・マンゴールド監督によって形をなしたわけだが、もしもピット&クルーズ&コシンスキー監督で製作されていたら、かなり危険な映画になっていたかもしれない…?

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映画『F1/エフワン』は2025年6月27日(金)全国劇場公開。

Source: GQ

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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