『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』巨匠ジョン・ウィリアムズが音楽収録を完了 ─ 「とても満足しています」

人気アドベンチャー・シリーズ最新作『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』の作曲およびレコーディングを、巨匠ジョン・ウィリアムズが終えたことがわかった。米Varietyが報じている。
本作はアメリカとロシアが宇宙開発戦争下にあった1969年を舞台に、ハリソン・フォード演じるインディアナ・ジョーンズ最後の冒険を描く一作。レコーディングは2022年6月28日から断続的に行われ、2023年2月10日に終了したという。ウィリアムズは「1時間や1時間半、もしかするとそれ以上の楽曲を作ったかもしれません。とても満足しています」と語った。
製作に回ったスティーブン・スピルバーグに代わり、今回の監督・脚本を務めるのは『LOGAN/ローガン』(2017)『フォードvsフェラーリ』(2019)のジェームズ・マンゴールド。初タッグとなったウィリアムズは、監督を「威勢が良くて楽しい男。作るのが難しい映画ですが、非常に熟練した仕事をやり遂げていた」と評した。
「ハリソン(・フォード)は最高ですよ。見た目が格好いいし、動きも美しい。私が一番素晴らしいと思っているのは脚本で、ハリソンとフィービー(・ウォーラー=ブリッジ)のやり取りは、オードリー・ヘップバーンとスペンサー・トレイシーの口喧嘩のようなオールド・スタイル。ウィットに富み、快活で、切れ味がいい。2時間のデュエットのようです。」
本作にはシリーズでおなじみの楽曲や音楽的要素だけでなく、もちろん新たに書き下ろされた音楽も多数含まれる。「昔からの要素は記憶を思い起こさせて素晴らしいし、(新しいものも)作曲していて楽しかった。フィービー(演じるヘレナ)のテーマも書いたんですよ」とはウィリアムズの談だ。
ちなみにウィリアムズは、『インディ・ジョーンズ』シリーズの音楽は「インディのテーマによってまとめ上げられるもの」だと言う。「この映画のスタイルはアクション・コメディで、それはアクションを決してシリアスに捉えないから。最初から最後まで冒険活劇、30~40年代の映画に近い様式です。アクションにオーケストラが並走するなんて、現代の映画にはそうそうありませんよね」。
映画『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』は2023年6月30日(金)劇場公開。
▼ 『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』の記事
ハリソン・フォード、『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』不振は「仕方ない」 ─ 「私は今でも嬉しく思う」 「まだ物語があると信じていた」 不振『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』監督、「物事には終わりがあることを観客に受け入れてほしかった」と無念振り返る 「楽しかったけど辛かった」 『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』200億円超の損失か ─ 支出額が判明、ポストプロダクションで費用ふくらむ 今後の予定も未定 2024年ラジー賞、『プー あくまのくまさん』が最多受賞 ─ 「1作目は素晴らしくなかった」と続編の脚本家 俳優部門もチェック 2024年アカデミー賞 受賞結果(第96回) ─ 作品賞『オッペンハイマー』最多7部門 速報でお伝えします
Source: Variety