【インタビュー】『インディ・ジョーンズ』ヒロインのマリオン役カレン・アレン、鮮明に残る40年前の記憶とハリソン・フォードへの言葉

ハリソン・フォード主演、スティーブン・スピルバーグ監督による冒険アドベンチャー映画『インディ・ジョーンズ』シリーズの誕生から40周年を記念して、全4作を4Kで蘇らせた『インディ・ジョーンズ 4ムービーコレクション 40th アニバーサリー・エディション 4K Ultra HD + ブルーレイ』が発売された。
「『007』のような映画を作りたい」というスピルバーグ監督の思いから生まれた『インディ・ジョーンズ』シリーズは、1981年に第1作『インディ・ジョーンズ レイダース 失われたアーク《聖櫃》』が公開されるや、同年の世界累計興行収入で堂々の1位を記録。その後、1984年に第2作『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』、1989年に第3作『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』と、テンポよく続編シリーズが封切られ、またたく間に一大フランチャイズへと変貌を遂げた。
2008年には19年ぶりの新作『インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』が公開。考古学への熱意を注いできたインディは、その一方で孤軍奮闘さまざまな悪と対峙してきた。危険に満ちたアドベンチャーに挑むインディには、各シリーズで相棒やヒロインが同行したが、なかでも印象的なキャラクターといえば、『レイダース』のヒロインとして登場したマリオンだ。その後、マリオンは第4作『クリスタル・スカルの王国』でも再登場。スクリーン上では30年ぶりとなるインディとマリオンの再会、そして同作エンディングでふたりが選んだ道は、往年のファンの目頭を熱くさせたことだろう。
そんなマリオンを演じたカレン・アレンに、THE RIVERは単独インタビューを行う機会に恵まれた。『レイダース』出演当時は30歳だったカレン。2004年頃まで女優業を継続し、その後は一度キャリアに小休止を取った。そして『クリスタル・スカルの王国』ではマリオン役を昔と変わらない姿のまま再演。現在も定期的に女優としての活動を続けている。

鮮明に残る40年前の記憶、壮観なサハラ砂漠
『レイダース』は、カレンを一躍有名にした作品ということもあり、40年前の当時の記憶は今でも鮮明に残っている模様。「一番最初に心に浮かぶ思い出は?」という質問に対して、カレンは次のように答えている。
「“あの映画を撮れたんだ”という経験でしょうか。初めてスティーブン・スピルバーグとご一緒して、私にとっては素晴らしい体験だったんです。(『レイダース』は)ロンドンで撮ったのですが、そこには並外れたセットが置いてあったのを覚えています。そのセットがほんとうに魅力的で。その世界がどれだけ着想に満ちたもので、どれだけ驚くべきものかと感動していました。(セットに)戻るたびに全く別のモノが出来上がっていたり、アートチームはアーク(聖櫃)を作っていたりして。」

『レイダース』でハラハラドキドキする場面といえば、聖櫃(アーク)が眠っていたタニス遺跡での一連のシークエンスだろう。撮影地は、原案・製作総指揮を担当したジョージ・ルーカスが『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1977)で訪れていたチュニジアに定められた。撮影時の興奮を昨日のように伝えたカレンだが、とりわけ心に残っていたのはこのチュニジアでの撮影だったようだ。
「チュニジアのサハラ砂漠の端っこまで行った時なんかは…」と語るカレンは、「行ったこともないような世界でした」と目を輝かせる。「それでも全てが想像したとおりの世界でした。全ての経験を通して、たくさんの思い出が鮮やかに蘇ってきます」と感慨深げに話した。
『インディ・ジョーンズ』最大の困難は
『インディ・ジョーンズ』といえば、不器用なインディが大胆に繰り広げるドタバタ追跡劇が見どころの1つ。もちろんインディと行動を共にする者は、無条件にこの災難に巻き込まれてしまう。カレン扮するマリオンも『レイダース』『クリスタル・スカルの王国』の両方で体当たりのアクションを見せていたが、そんなアクティブな本シリーズの撮影で一番苦労したことは何だったのだろう。カレンにとっては、アクションにあわせて常に動き回るカメラとの連携がそれだった。
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