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【インタビュー】『インディ・ジョーンズ』ヒロインのマリオン役カレン・アレン、鮮明に残る40年前の記憶とハリソン・フォードへの言葉

『インディ・ジョーンズ』
© 1981-2021 Lucasfilm Ltd. All rights reserved.

ハリソン・フォード主演、スティーブン・スピルバーグ監督による冒険アドベンチャー映画『インディ・ジョーンズ』シリーズの誕生から40周年を記念して、全4作を4Kで蘇らせた『インディ・ジョーンズ 4ムービーコレクション 40th アニバーサリー・エディション 4K Ultra HD + ブルーレイ』が発売された

『007』のような映画を作りたい」というスピルバーグ監督の思いから生まれた『インディ・ジョーンズ』シリーズは、1981年に第1作『インディ・ジョーンズ レイダース 失われたアーク《聖櫃》』が公開されるや、同年の世界累計興行収入で堂々の1位を記録。その後、1984年に第2作『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』、1989年に第3作『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』と、テンポよく続編シリーズが封切られ、またたく間に一大フランチャイズへと変貌を遂げた。

2008年には19年ぶりの新作『インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』が公開。考古学への熱意を注いできたインディは、その一方で孤軍奮闘さまざまな悪と対峙してきた。危険に満ちたアドベンチャーに挑むインディには、各シリーズで相棒やヒロインが同行したが、なかでも印象的なキャラクターといえば、『レイダース』のヒロインとして登場したマリオンだ。その後、マリオンは第4作『クリスタル・スカルの王国』でも再登場。スクリーン上では30年ぶりとなるインディとマリオンの再会、そして同作エンディングでふたりが選んだ道は、往年のファンの目頭を熱くさせたことだろう。

そんなマリオンを演じたカレン・アレンに、THE RIVERは単独インタビューを行う機会に恵まれた。『レイダース』出演当時は30歳だったカレン。2004年頃まで女優業を継続し、その後は一度キャリアに小休止を取った。そして『クリスタル・スカルの王国』ではマリオン役を昔と変わらない姿のまま再演。現在も定期的に女優としての活動を続けている。

Karen Allen カレン・アレン
©Paramount Pictures 2021

鮮明に残る40年前の記憶、壮観なサハラ砂漠

『レイダース』は、カレンを一躍有名にした作品ということもあり、40年前の当時の記憶は今でも鮮明に残っている模様。「一番最初に心に浮かぶ思い出は?」という質問に対して、カレンは次のように答えている。

“あの映画を撮れたんだ”という経験でしょうか。初めてスティーブン・スピルバーグとご一緒して、私にとっては素晴らしい体験だったんです。(『レイダース』は)ロンドンで撮ったのですが、そこには並外れたセットが置いてあったのを覚えています。そのセットがほんとうに魅力的で。その世界がどれだけ着想に満ちたもので、どれだけ驚くべきものかと感動していました。(セットに)戻るたびに全く別のモノが出来上がっていたり、アートチームはアーク(聖櫃)を作っていたりして。」

『インディ・ジョーンズ』
TM&© 1981-2021 Lucasfilm Ltd. All rights reserved.

『レイダース』でハラハラドキドキする場面といえば、聖櫃(アーク)が眠っていたタニス遺跡での一連のシークエンスだろう。撮影地は、原案・製作総指揮を担当したジョージ・ルーカスが『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1977)で訪れていたチュニジアに定められた。撮影時の興奮を昨日のように伝えたカレンだが、とりわけ心に残っていたのはこのチュニジアでの撮影だったようだ。

「チュニジアのサハラ砂漠の端っこまで行った時なんかは…」と語るカレンは、「行ったこともないような世界でした」と目を輝かせる。「それでも全てが想像したとおりの世界でした。全ての経験を通して、たくさんの思い出が鮮やかに蘇ってきます」と感慨深げに話した。

『インディ・ジョーンズ』最大の困難は

『インディ・ジョーンズ』といえば、不器用なインディが大胆に繰り広げるドタバタ追跡劇が見どころの1つ。もちろんインディと行動を共にする者は、無条件にこの災難に巻き込まれてしまう。カレン扮するマリオンも『レイダース』『クリスタル・スカルの王国』の両方で体当たりのアクションを見せていたが、そんなアクティブな本シリーズの撮影で一番苦労したことは何だったのだろう。カレンにとっては、アクションにあわせて常に動き回るカメラとの連携がそれだった。

『インディ・ジョーンズ』
TM&© 1981-2021 Lucasfilm Ltd. All rights reserved.

というのも、デビュー後から主にコメディやヒューマンドラマといったジャンルに出演していたカレンにとっては、『レイダース』が初の本格アクション作品であった。動的な撮影環境には慣れていなかったのだろう。「映画に出始めた頃は、ほとんどが(キャラクターの)関係性についてを描くような、こじんまりとした小さな作品でした」と振り返るカレン。ほぼアクション未経験のまま挑んだ『レイダース』の撮影には、チャレンジングなことも多かったようだ。

「いざ撮ってみると、規模が大きくてアクションや冒険がたくさんあって、色んな断片が組み込まれて……。なので役者としては、ああいう(『レイダース』以前に出ていた)作品では求められないようなテクニックを習得しなければいけませんでした。ほかの色んなタイプの映画では、カメラの存在を忘れようとすることができますが、『レイダース』や『クリスタル・スカルの王国』では、常にカメラと一緒でした。カメラがどこにあるのかを常に把握しなければいけませんし、ある意味カメラとはパートナーのような関係でしたね。もしカメラがクレーンで動き回っていたら、それにあわせて一つひとつの動きをぴったりと合致させなければいけませんでした。」

インディ現役40年、ハリソン・フォードへの言葉

『インディ・ジョーンズ』
TM&© 1981-2021 Lucasfilm Ltd. All rights reserved.

40年続いてきた『インディ・ジョーンズ』の物語はまだまだ続く。2022年には、御年78歳(2021年7月で79歳)のハリソン・フォードがインディを演じる最後の映画として、第5作の公開が控えられているのだ。現在は撮影の真っただなかにあるが、インディを演じ続けるハリソンを、カレンはどう思っているのか。有終の美を飾るハリソンに「どのような言葉を贈りたいか」を尋ねると、カレンはすぐさま「元気にハロー!と言って、大きなハグを贈りたいです」と笑顔で答えた。

劇中では、良きパートナーとして映る意固地なインディと姉御肌なマリオン。不思議にも、ハリソンについて話すカレンの姿は、インディと話すマリオンの姿と重なる部分があった。カレンは最後に、限界に挑み続けるハリソンを鼓舞しながらも、その長年にわたる功績をねぎらう言葉をかけた。

「素晴らしいことですよ。私が知っている限り、彼にとって今回は最終章ですから、最後には帽子を置くことになるでしょうし。ただただ、“よく頑張ったね”と言ってあげたいです。彼は、すごく強烈で決して完璧ではないヒーローを生み出しました。そんな彼をみんなが愛しました。

発売情報

『インディ・ジョーンズ』
© 1981-2021 Lucasfilm Ltd. All rights reserved.
『インディ・ジョーンズ』
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『インディ・ジョーンズ 4ムービーコレクション 40 th  アニバーサリー・エディション 4K Ultra HD +ブルーレイ』発売中。 19,800円(税込)。
発売・販売:NBCユニバーサル・エンターテイメント

Writer

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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