マッツ・ミケルセン、『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』ハリソン・フォード最後のテイク振り返る「去りたそうにも、ずっとそこにいたいようにも見えた」

シリーズ最新作にして最後の作品となる『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』がいよいよ劇場公開を迎える。インディの宿敵フォラーを演じるマッツ・ミケルセンが、インディ役のハリソン・フォードによるラストシーン撮影時の様子をThe Hollywood Reporter向けのインタビューにて明かしている。
第1作となる『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』(1981)から40年あまり、世界中を興奮の渦へと導いた冒険の旅に幕が下ろされる。ハリソンは「インディの最後を見届けたかった」と語り、仮にシリーズのドラマ版が実現しても自分が関わる事はないと断言。文字通り、ハリソンが演じるインディを観られる最後の作品となる。
Mads Mikkelsen describes the emotions of seeing Harrison Ford film his very last take as #IndianaJones pic.twitter.com/a4HXZHIzxt
— The Hollywood Reporter (@THR) June 27, 2023
インディにとって最大にして最強の敵となるフォラーを演じるマッツも、今回がハリソンの演じる最後のインディ作品であることを「考えたくなかった、皆が先送りにしようとしていた」と語っている。
「しかし、彼がラストシーンの最後のテイクを撮るとき、私たちも皆そこにいました。彼がそこにいて、拍手を浴びているのをただ見ていました。彼は早くそこを去りたそうにしていたけど、同時にずっとそこにいたかったようにも思えました。見ていて、ただただ美しかったですね。」
『運命のダイヤル』で大きな見どころの一つとなるであろう、デジタル若返りについても「どうやって実現したかは知りたくない」と答えており、自身のキャリアを代表するシリーズについて、浮かれた発言をすることはないハリソン。早く立ち去りたいようで、どこか名残惜しい気持ちを抱いて見えるのもハリソンらしさが窺える。ベテラン俳優のマッツにとっても忘れ難い瞬間だったのだろう。
ハリソンとマッツをはじめ、キャスト陣にはヘレナ役に「Fleabag フリーバッグ」(2016-2019)のフィービー・ウォーラー=ブリッジ、発掘屋サラー役をジョン・リス=デイヴィスが再演するほか、アントニオ・バンデラス、シャウネット・レネー・ウィルソン、トーマス・クレッチマン、トビー・ジョーンズ、ボイド・ホルブルックら豪華な面々が集結。
監督・脚本は『LOGAN/ローガン』(2017)『フォードvsフェラーリ』(2019)のジェームズ・マンゴールド。長きにわたりシリーズを支えてきたスティーブン・スピルバーグは、本作ではプロデューサーの立場に回っている。脚本はマンゴールド監督のほか、『フォードvsフェラーリ』のジェズ&ジョン=ヘンリー・バターワース、デヴィッド・コープ。音楽は名匠ジョン・ウィリアムズが再び手がけた。スピルバーグとともにシリーズ過去作を手がけてきたジョージ・ルーカスも製作総指揮に参加している。
映画『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』は2023年6月30日(金)公開。
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Source:The Hollywood Reporter